勝山署は15日、九頭竜川の河川敷などで大麻草を栽培したとして、勝山市の男2人を大麻草栽培規制法違反の疑いで逮捕したと発表しました。2024年12月にこの法律が施行されて以降、県内では初めての検挙となります。
 
大麻草栽培規制法違反で逮捕されたのは、勝山市立川町の林業経営の51歳の男と、同じく勝山市郡町の会社員の61歳の男です。

調べによりますと、林業経営の男は2025年4月から6月頃にかけて、勝山市内の九頭竜川の河川敷で大麻草22本を、会社員の男は2025年6月頃、自宅の敷地で大麻草2本を栽培していた疑いが持たれています。容疑者2人について「大麻草を栽培している」との情報が警察に寄せられことが逮捕のきっかけになったということです。2人は知人で、共に容疑を認めていますが、共謀していたかは不明です。
 
栽培された大麻草は警察がすべて押収し、河川敷の大きいものでは高さ2メートル50センチまで生長していました。また、栽培現場からは、栽培に使ったとみられる液体肥料も押収されました。

警察は2人が自ら大麻を使用する目的で栽培していたとみていますが、他人に譲渡した可能性も含めて捜査しています。
   
大麻草栽培規制法は大麻取締法の改正に伴い2024年12月に施行されもので、以前より刑が重くなりました。改正法施行後、県内では今回が初の検挙となります。

警察によりますと、大麻草は肥料をやる必要があるなど栽培に手間がかかる植物だということです。また、幻覚を起こす成分が多く含まれる花穂と呼ばれる部分がつくまで、ある程度成長させる必要がありますが、押収した大麻草にはまだ花穂がついておらず、薬物としては十分に使えないものだったということです。
 
警察は、情報提供があったことで大麻草が薬物に使われるのを未然に防げたとしています。

福井テレビ
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