大村市で同居していた女性を殺害した罪に問われている男の裁判員裁判が15日、結審しました。
検察側は懲役18年を求刑しました。
殺人の罪に問われているのは住所不定の無職 馬場恒典 被告(74)です。
起訴状などによりますと、馬場被告は2009年、大村市の自宅で同居していた内縁の妻 松永千賀子さんを殺害した罪に問われています。
馬場被告は初公判から無罪を主張しています。
15日の論告求刑で検察側は、被告が独占的に管理するプレハブ倉庫から遺体がみつかったことを改めて強調しました。
そして事件を隠ぺいするため、被告は松永さんの失踪後に捜索願を出していないなどと指摘。
犯行は悪質などとして、懲役18年を求刑しました。
一方、弁護側は「プレハブ倉庫に被告の指紋はなかった。別の人物の指紋が検出されている」と反論。
松永さんが失踪する前に「しばらく旅行したいと思っています」とメールを受け取っていたと説明しました。
最終陳述で馬場被告は次のように裁判員たちに訴えました。
馬場被告
「みんな私の記憶と違うこと、身に覚えのないことを話していました」「最後まで(弁護士の)先生方に感謝して判決を待ちます」
判決は9月4日です。