犯罪被害者などへの支援をより良いものにしていこうと、県や警察などによる協議会が14日佐賀市で開かれ、娘を亡くした男性が当事者としての思いを語りました。
【福島敏廣さん】
「自分の気持ちを理解してくれる人がいるということ、気持ちを寄せてくれる人の存在こそが被害者にとっては何よりも安心感につながります」
この協議会は県や警察のほか、犯罪被害者支援に取り組む団体などが参加していて、支援の充実につなげようと毎年行われています。
14日は各団体の関係者などあわせて32人が出席し、これまでの取り組みや今後の方針などを確認しました。
また、20年前当時23歳のひとり娘を殺人事件で亡くした福島敏廣さんが講演し、「被害者は愛する家族と会えないが、加害者は家族と会えることが納得できない」などと話し、当事者の複雑な心のうちを明かしました。
【福島敏廣さん】
「17年経って(3年前に)やっと人前に出れるようになった、自分で秘めている人がいっぱいいるんで、そういう方の力になれればいいかなと」