遺体の死因を特定する「検案医」を28年間務めた福山市の医師が、警察庁長官から表彰されました。
福山市で内科と小児科医院を営む橘高諭(きったか・さとし)さん(75)は、福山西警察署の管内で発見された変死体などの死因を特定する「検案医」を1997年から現在まで28年間務めています。
橘高さんには、警察の活動に協力した民間人に対して警察庁長官から最高位の「警察協力章」が贈られました。
医院での業務中や就寝中の深夜に現場や警察署に呼び出されることもある「検案医」としてこれまで1000人を超える遺体と向き合ってきたといいます。
【検案医 橘高 諭さん】
「ご家族の方がある日突然家に帰ったら亡くなっていた。それはなぜか知りたいのは当たり前のことで、ご家族になるべく知る限りの事をお伝えして、ご家族が疑問を感じないそういう形をいつも考えていました」
橘高さんは、死因などについて遺族が納得できるよう丁寧に説明することを大切にしてきたとしています。