おいしそうなナポリタンに、ハンバーグ。
その横には…超てんこ盛りのお米です。

店主:
これでミニです。いい?はいどうぞ~。

白米が高騰していても、採算度外視!

ここはお米の大盛りがなんと「10合」まで無料の“男気食堂”なんです

大石健一さん(42):
米の値段が去年の初めくらいから少しずつ上がりだして今は倍。今まで残っていたお金が余らん。その分米に消えてく。本当にやばいよ!まじでやばいよ!

それでも、どんどんお米を盛り付けていくのは、店主の大石・健一(おおいし・けんいち)さんです。

大石健一さん(42):
僕のお店に来てくれるお客さんには沢山食べてもらいたい。『ぶっ飛んだ店主が1人おったな』というのが記憶の中にあったら僕は嬉しいよね。

物価高が続く現代だからこそ、“おなかいっぱい食べてほしい”。

そのために、大石さんは週に2回深夜のアルバイトをしながら、たった1人で食堂を切り盛りしているのです。

そこまでして大石さんが奮闘する理由は、サラリーマン時代の経験でした。
大石健一さん(42):
お金に携わる仕事をしていたときに色んな家庭の人を見ていて…。ざっくり言うたら、育児放棄の現場を目撃したのです。
『飯食った?』って聞くと『飯食ってない』って。じゃあ、今できることってなんだろうなと思って。

家庭の経済状況で、ご飯をまともに食べられない子ども達。
その姿を見てきた大石さんは“安くておなかいっぱいになれる食堂を作ろう”と5年前に、飲食の世界に飛び込んだのです。

大石健一さん(42):
本当は値段をめちゃくちゃ上げたいんだけど、お客さんに支えられているんで。来てもらった人に気持ちよく帰ってもらいたい。おかわりしてくれる。ありがたいじゃないですか!

みんながおなかいっぱい食べられますように。
ほかほかのごはんを盛り続ける大石さんの活動はあすも続きます。
(イット!6月2日放送より)