秋田県男鹿市の下水道工事現場で3月に男性作業員3人が倒れて死亡した事故を受け、再発防止策を検討する委員会は14日、酸素の欠乏も危険要素として捉えるようにすることを盛り込んだ提言書を秋田県に提出しました。
男鹿市脇本の下水道管の補修工事現場で3月、マンホール内で作業していた男性など3人が倒れ、死亡しました。
有識者などで組織する委員会は14日、秋田県に再発防止に向けた提言書を提出しました。
提言書によりますと、今回の事故では汚水をくみ上げる圧送管から酸素濃度の低い空気が漏れた可能性があり、「酸素の欠乏」を新たな危険要素の一つとして認識するよう提言しています。
その上で、再発防止策として、工事現場の酸素濃度や硫化水素濃度を常時測定するようにすることや、酸素欠乏症の安全管理者を配置することなどを求めています。
安全対策検討委員会・加藤裕之委員長:
「今回の事案は秋田県では当然だが、全国で二度と起こってはいけないと思っているので、秋田県から発信してもらうことがとても重要」
提言書の内容は、今後の秋田県発注の下水道工事に反映されるほか、県内の全市町村に伝えられます。