太平洋戦争末期、岩手県釜石市が艦砲射撃を受けてから7月14日で80年です。
市内の中学校では14日に当時の悲劇を題材にした合唱曲のコンサートが開かれ、生徒たちが平和への思いを新たにしました。
釜石中学校で開かれた14日のコンサートには全校生徒約280人が参加しました。
釜石市は太平洋戦争末期の1945年7月14日と8月9日の二度にわたり連合軍による艦砲射撃を受け、市民ら約780人が犠牲となりました。
14日のコンサートでは、艦砲射撃の記憶を風化させまいと地元の音楽家・最知節子さんが作曲した「翳った太陽」が有志のコーラスグループにより披露されました。
歌詞は艦砲射撃で教え子を失った教師の体験談がもとになっていて、最知さんが自ら指揮をして命の尊さを伝えていました。
生徒は「戦争の悲惨さだったり伝わってくるものがとても大きかった」「人々の命が救われることを願って(戦争の記憶を)後世に伝えていきたい」と話していました。
生徒たちは当時に思いをめぐらせながら戦争の恐ろしさを語り継ぐ誓いを新たにしていました。
(岩手めんこいテレビ)