警察官をかたって「不正に利用されているとうそをついて、キャッシュカードを大阪府内に住む3人からだまし取り、現金あわせておよそ270万円をATMで引き出して盗んだ疑いで、千葉県に住む26歳の男が逮捕されました。
男は「受け子」とみられ、被害者に対して実際にはは存在しない”デジタル警察手帳”をスマートフォンの画面に入れて見せ、信じさせていたということです。
詐欺と窃盗の疑いで逮捕されたのは、千葉県松戸市に住む無職・内田拓磨容疑者(26)です。
内田容疑者は、特殊詐欺グループの「受け子」とみられ、共犯らとともにことし6月、大阪府内に住む70代と80代の男女あわせて3人に警察官を名乗って電話をかけ、「あなたのキャッシュカードが不正に利用されていて、再発行する必要がある。裁判所にカードを提出する必要があるので、訪問する警察官に渡すように」などと伝えて、被害者の家を訪問し、キャッシュカードを受け取り、ATMであわせておよそ270万円を引き出し、盗んだ疑いが持たれています。
警察は内田容疑者の認否を明らかにしていません。
内田容疑者は被害者の自宅を訪れる際、自身の写真などからつくった”デジタル警察手帳”をスマートフォンの画面に表示して被害者に提示することで、警察官だと信じ込ませていたということです。
しかし、”デジタル警察手帳”は実際には存在せず、警察は、注意を呼び掛けています。