上皇さまは、心臓の治療に新たな薬を追加するため、先ほど、東京大学医学部附属病院に入院され、上皇后美智子さまも付き添われました。
14日午後3時過ぎ、お住まいの赤坂御用地を出発した上皇さまと美智子さまは、3時半ごろ、東京・文京区の東大病院に入られました。
91歳の上皇さまは2025年5月に心臓の検査を受け、一定以上の運動負荷がかかると心臓の筋肉に血流が不足する「無症候性心筋虚血」と診断されました。
3年前には右心房と右心室の間の弁がうまく閉じない「三尖弁閉鎖不全」による「右心不全」と診断されていて、その2つに対応するため、水分の量を制限し、一定以上の負荷がかかる運動を控え、血流の改善や動脈硬化の進行を抑えるための投薬を続けてこられました。
宮内庁によりますと、今も上皇さまに痛みなどの自覚症状は無いものの、軽い運動をすると心筋虚血の症状が認められ、改善が見られないことから新たな薬を追加するということです。
追加されるのは、心臓にかかる負荷を和らげる薬で、91歳という上皇さまの年齢や初めて服用されることから、脈が遅くなったり、不整脈などの副作用が無いかどうか、入院して心臓の状態を確認しながら慎重に薬の量を決めるということです。
側近によりますと、今回の対応は「これまでの治療の延長線上」で、薬の量が決まれば退院されるということです。
上皇さまの入院は、2025年5月の検査以来です。
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