参議院選挙の投開票日を前に、期日前投票が行われていますが、その役割は大きく直近の国政選挙では投票率の半数を占めるまでになっています。中でも投票の多い大票田の福井市にあるショッピングセンターに設けられた投票所を取材しました。
  
福井市のラブリーパートナーエルパ2階に設置された期日前投票所には、11日午前中、 続々と投票する人が訪れていました。
 
エルパの期日前投票所は、公示日の翌日から投開票日の前日の19日まで、営業時間に合わせ午前10時から午後8時まで投票することができます。11日午前中だけで約150人が投票しました。
 
投票を済ませた人はー
「大変いいと思います。好きな時に来れるし、時間も関係ないし」
「買い物に来たので、ついでに。何年か前からここで投票しています」
「どこかで期日前投票しようと思っていたので、投票券も持ってきていた」
「食事もしたいし、買い物もしたいし全部揃うので、ついでに投票もできる」
 
エルパの投票所では1日最大600人、期間中7390人の投票を見込んでいます。
 
福井市の選挙管理委員会によりますと、国政選挙でショッピングセンターに期日前投票所を開設するようになったのは9年前、2016年の参議院選挙からです。
 
福井市の国政選挙の投票率に占める期日前投票の割合をみると、ショッピングセンターに投票所を置いた2016年の参院選では、直近の21.5%から36.2%と約15ポイント急上昇しています。以降、さらに上昇し、2024年の衆院選では50%近くにまで上がっています。
 
今回の参院選では、福井市5つのショッピングセンターで期日前投票所を設置。今回投票を済ませた人は、福井市では約1万8000人。このうちショッピングシティ・ベルでは約4300人、エルパで約2800人、パリオシティでは2020人でした。10日時点で期日前投票のうち、ショッピングセンターでの投票が約6割に上りました。
  
福井市選挙管理委員会は「買物ついでに立ち寄れる投票しやすい環境となっているため、投票率の向上につながっている」としています。
 
いまや有権者の4人に1人、投票率の半分近くを占める期日前投票。ショッピングセンターの投票所が、その大きな役割を果たしています。

福井テレビ
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