福井県立恐竜博物館の開館25周年を記念した特別展が、11日に開幕しました。テーマは二足歩行の肉食恐竜「獣脚類」の進化です。
特別展「獣脚類2025」の開幕に際し、杉本知事らがテープカットして祝いました。会場には初日から、さっそく大勢の恐竜ファンが詰めかけていました。
「獣脚類」とは二足歩行の肉食恐竜のことで、会場には福井で発見された獣脚類がどのように鳥類に進化したのかをたどる化石など27点が展示されています。
注目は日本初公開となる、最新の研究に基づいたスピノサウルスの全身復元骨格です。
スピノサウルスは獣脚類の中でも、水の中で生息していた珍しい種類で、県内では歯の化石だけが見つかっています。この全身復元骨格は、特別展のためにドイツの企業から借りたもので、泳ぐ姿を連想させるように吊り上げて展示されています。
会場を訪れた子供は骨格を下から見上げて「泳いでる!」と目を輝かせていました。
また、2024年に新種新属と確認された肉食恐竜「アジアティラヌス」の頭骨化石なども人気を集めていました。
愛知からの来場者は―
「(スピノサウルスは)すごく大きくて、初めて見たのですごくうれしかった」
群馬からの来場者は―)
「迫力というか立体感、躍動感がすごく伝わってきていい展示だと思った」
東京からの来場者は―
「フクイベナートルが思ったよりも小さかったけど、モフモフしているところがかわいくて好きになった」
県立恐竜博物館の特別展「獣脚類2025」は11月3日まで開かれます。