満員電車で悩ましいのが、降りたくても身動きが取れないことだ。「すみません!降ります!」と言ってもなかなか前に進めず、ドアが無常に閉まってしまう時もある。

自分が降りたい駅の“1つ前”で動こう

そんな状況を避けたいなら、自分が降りたい駅の“1つ前の駅”で動くのがお勧め。

車両からいったん降りてすぐに乗れば、乗降口付近のポジションを確保しやすい。1駅はぎゅうぎゅう詰めの状態を我慢することになるが、降りたい駅でスムーズに降りられるという。

降りたい駅の前でいったん出てすぐに乗り、乗降口付近のポジションを確保しよう(画像はイメージ)
降りたい駅の前でいったん出てすぐに乗り、乗降口付近のポジションを確保しよう(画像はイメージ)

「注意点があって、電車のドアは左右どちらが開くかが、駅で違うこともあります。1つ前の駅で開くドアが降りたい方向と逆なら、2つや3つ前の駅でいったん降りるといいでしょう」

田中さんは「満員電車では周りの人も苦しいはずです。精神論になってしまいますが、つらい状態を乗り切る“チーム”と思えば、少しは楽になるのではないでしょうか」とも話す。

通勤や通学にげんなりしているなら、記事で紹介したことを試すと楽になるはずだ。

田中大介(たなか・だいすけ)
慶應義塾大学文学部卒業、筑波大学大学院人文社会科学研究科修了。現代都市のインフラ(公共交通、消費空間、情報環境など)の社会的編成と、そのユーザーの経験様式の構造と変容について、社会学的に研究している。著書に『電車で怒られた! 「社会の縮図」としての鉄道マナー史』(光文社新書)などがある。

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