7月6日からモンゴルを公式訪問されている天皇皇后両陛下。
5日目となった10日は、モンゴルで初めて日本式の教育を取り入れた学校を訪れ、日本語を学ぶ生徒や、教師らと交流されました。

天皇陛下:
多くの優秀な生徒さんを育てられて、そしてその生徒さんたちが日本とまたモンゴルの架け橋となっていただいていること、大変私もうれしく思いました。

その後、モンゴル仏教の中心的な寺院である「ガンダン寺」を初めて訪れ、僧侶などの出迎えを受けられました。
11日は、2007年の皇太子時代にも観戦されたモンゴル最大の祭典「ナーダム」の開会式に出席されます。
モンゴルの“もてなしの心”
モンゴルでの残る日程もあとわずかとなる中、「サン!シャイン」が注目したのは…。

モンゴルに到着した際に両陛下が召し上がった、モンゴルの伝統的なお菓子「アーロール」。
10日の学校に到着した際も、同じものが振る舞われていました。

一体どんな味なのか。都内にあるモンゴル料理店を訪ねると、出てきたのは白く波打っているような模様の入った小さなお菓子。香りは、チーズに近く、甘いヨーグルトのような味です。

モンゴルでは、各家庭で手作りする伝統的なお菓子だといいますが、なぜ陛下が到着した際に振る舞われていたのでしょうか?

「モンゴルダイニング ミシェール」佐藤オランチメグ オーナー:
モンゴルだと大事なお客様が来たときは、「白いもの」を召し上がってもらう。「真っ白な気持ち」「汚れてない」とかそういう気持ちで考えるので。

大切なお客さまをもてなす,、モンゴルの風習。
実は、陛下がカメラの前で食べ物を口にされるのは、非常に珍しいということですが、そこにはある思いが込められているといいます。

フジテレビ皇室担当 橋本寿史解説委員:
(両陛下は)その国に訪問されたときには、その国の文化、風習というものを大切にされています。ですから、モンゴル側が歓迎という中で、お菓子を差し出すということがあったときには、その文化を両陛下とも受け入れ、その歓迎を受けたという意味で、お菓子を口にされたと思います。
最上の歓迎を受けられたということには、最上の気持ちを示すという、陛下なりの国際親善という形が、この中にも表れていたのだと思います。
(サン!シャイン」 2025年7月11日放送)