例年より早く梅雨が明ける中、夏の甲子園の鹿児島県予選が7月5日に開幕しました。甲子園では開会式を夕方にしたり、2部制を導入したりと暑さ対策が進む中、県予選でも1日に2試合とするなどの暑さ対策がとられています。炎天下で試合に臨む選手たちの熱中症対策を取材しました。

8日、最高気温が34.7℃と猛暑日寸前となった鹿児島市。そんな中、この日は平和リース球場と鴨池市民球場で1回戦4試合が行われました。

中川雅温記者
「正午頃の平和リース球場スタンドです。手元の温度計は38.1℃です。スタンドにいるだけで汗ばむ陽気の中、グラウンドでは球児が全力プレーをしています!」

平和リース球場の第2試合に出場した国分中央高校では、首を冷やして熱中症対策をしていました。

国分中央高校3年・川瀬聖智選手
「練習試合の合間も練習の合間もつけていました。冷やしているからこそ、次に全力プレーができる」

対戦相手、鹿児島高校のスタンドを取材すると、長袖をまとって帽子をかぶり、声援を送る保護者の姿が。塩分補給のあめをなめたり、首を冷やしたりと、暑さ対策は万全のようです。

保護者
「(首に冷却剤をかけ)ひんやりします。全然違う、2つ持ってきました」

大会を主催する鹿児島県高野連も暑さ対策の新たな取り組みを始めています。2025年から1日2試合とし、第1試合の開始時間を例年より1時間早い午前9時としました。

そして試合中、選手や審判の「給水タイム」を設定しました。場内アナウンスでは「スタンドの皆さんも水分補給を行ってください」と観客にも呼びかけていました。

さらに高野連はより体を冷やしやすいとされるシャーベット状の清涼飲料水を球児らに配る取り組みも始めました。

鹿児島県高野連・山内昭人理事長
「去年は試験的に少し試した。審判にも飲んでもらった。審判で熱中症になった人はいなかったです」

“暑い”グラウンドで“熱い”戦いが展開されている夏の甲子園鹿児島県予選、順調に日程が進めば、決勝は7月26日、午前10時5分プレーボール予定です。

鹿児島テレビ
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