リュックを前に抱える×スマホはNG

ポイントは3つあり、1つ目は「持ち方」。この頃は“前に抱える”が広がっているが、田中さんいわく「背負うよりはOKだが、周囲の迷惑になる可能性もある」とする。

電車の乗降口付近で前に抱える=乗降の邪魔になってしまう
座席の前方に立ち、前に抱える=座っている人に圧迫感を与える

こうしたケースがよく見られるそうだ。

前に抱える=OKではない(画像はイメージ)
前に抱える=OKではない(画像はイメージ)

「リュックを前に抱えて、その上でスマホをいじる人が良く見られます。腕が横に広がる体勢になるので、周りの迷惑になりやすいです。スマホに夢中で気づいていない人も多いです」

そこで田中さんが提案するのは、足元や荷物棚の空間を活用すること。

電車が混んできたら、リュックを手に下げて持つ。重かったりして難しいなら荷物棚に載せてみる。こんな意識を持ってみるといいという。

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持ち替え方と降ろし方もストレスに

2つ目は「持ち替え方」だ。背負ったリュックを勢いよく持ち替える(抱え直す)と、リュック本体やひもが当たったりする。

これがストレスを引き起こすのだ。

「本人は気づかずに、周りが不愉快になる。そんな状況が生まれやすいと思います」

周りを見てから、ゆっくり持ち直すようにするだけでも、防ぐことができるという。

荷物棚から降ろす時は両手で(画像はイメージ)
荷物棚から降ろす時は両手で(画像はイメージ)

3つ目は、電車の上部にある荷物棚に載せた後の「降ろし方」だ。リュックのひもをつかんで降ろすと、本体の重さに耐えきれずに「ドスン」と、座っている乗客に落ちたりするそう。

「降ろすときにつり革にぶつかって、つり革が隣の人の頭などに当たることもあります。どんな接触が起きるか考えてから、降ろすべきではないでしょうか」

なるべくリュック本体を両手でつかんでから、降ろすようにしたいところだ。