海開きなど本格的な夏のレジャーシーズンが迫っています。レジャーを楽しむには安全に気をつけることはもちろん、いざという時の対応方法を知っておくことが重要です。今回は潮の流れや危険性を体験しました。
夏のレジャーの定番といえば海水浴ですが、楽しさとともに危険が潜んでいることを知っていますか。
2024年7月には、秋田市の桂浜海水浴場でシュノーケリングをしていた40代の男性が死亡したほか、海開き前の潟上市の出戸浜海水浴場近くでは、中学生5人が海に流されました。
中学生が流されたのは、岸から沖に向かう流れ「離岸流」が影響したとみられています。
秋田海上保安部は4日、出戸浜海水浴場を訪れ、離岸流を調査しました。
着色剤を海に入れて潮の流れが見えるようにすると、沖に向かう流れがあることが分かりました。これが離岸流です。スピードは速いところで秒速2メートル。
安全を確保し、専門家の指導を受けた上で離岸流を体験しました。
山崎友海也アナウンサー:
「いま仰向けの状態で海に浮かんでいますが、自然に後ろに向かっているのが分かります。波も強いです」
続いて、岸に向かって泳いでみたところ…
山崎友海也アナウンサー:
「前に向かって全力で泳ぎましたが、全く動きませんでした。前から沖に向かって流れる波の力を感じて、気づくとどんどん後ろに流されていました」
では、万が一、離岸流に巻き込まれたらどう対応すればよいのでしょうか。
長岡技術科学大学・犬飼直之准教授:
「流されていることに気づいたら、まずは状況判断で一瞬その場でとどまる。浮くなどして状況を判断する。泳ぎが得意な人は横に(岸と平行に)泳ぐ。無理そうであれば浮く方にエネルギーを使う方がいい場合もある。浮くか、岸と平行に泳ぐか、選んでほしい」
夏のレジャーが楽しい思い出になるよう安全に気をつけるとともに、正しい知識を身に付けましょう。