秋田県発注の公共工事を巡る贈収賄事件で起訴されている元県職員の男と工事業者の男が追送検されました。県警は、元県職員の男が別の工事でも便宜を図り、見返りにさらに金を受け取ったとしています。

追送検されたのは、元県建設部建設政策課の主幹・齊藤一人容疑者(56)と、青森の工事業者 大成産業の社員・御所野富雄容疑者(77)です。

齊藤容疑者は、五城目町の水力発電所ののり面工事で木材を使った手法を指定するなどして、大成産業が選ばれるよう便宜を図りました。また、仙北市にある水力発電所ののり面工事では、業者が大成産業から資材を調達するように誘導しました。

県警は、これらの見返りとして齊藤容疑者が2024年11月9日、秋田市で御所野容疑者から現金100万円を受け取ったとしています。

2人は別の県発注の公共工事を巡る贈収賄事件で、大成産業の元社長とともに起訴されていて、現在公判中です。

なお、東北地方整備局は事件を受け、大成産業を3カ月間の指名停止としました。

秋田テレビ
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