今回の参院選・大分選挙区には5人が立候補しています。どのような選挙戦となるのか。戦いの構図をまとめました。
◆白坂 亜紀 候補(自民・現 )
「私たち自民党はたくさんの指摘に心から反省をし、いま生まれ変わろうとしている。新しい政治をつくっていきますので、どうか皆様、期待してください」
与野党一騎打ちとなった2023年の補欠選挙で吉田候補に競り勝ち、初当選した白坂候補。その後、「政治とカネ」を巡る問題で自民党は逆風にさらされ、石破内閣の支持率は低迷。
陣営は危機感を強めていて、公示の前から県選出の党の国会議員や県議会議員などと各地を回って、国政報告会や集会を重ねてきました。
また、連立を組む公明党からは推薦を受け、議席を死守するための戦いに与党一丸で臨んでいます。
◆赤沢亮正 経済再生担当大臣
「大分愛を語る時の白坂候補はとっても素敵です。 目をキラキラ輝かせて大分のことを語ります」
公示日の3日は赤沢亮正経済再生担当大臣が応援演説に立ちました。
選挙期間中は連日、閣僚や知名度のある女性議員が訪れることになっていて、保守票固めと女性からの支持獲得、無党派層への浸透を図ります。
◆吉田 忠智候補(立憲・元)
「2年2か月前の341票の無念、 この無念を晴らすのは今回の選挙です。皆様のご支援をいただいて、勝利する決意です」
参議院議員を2期10年務めてきた吉田候補。2023年の補欠選挙には初めて選挙区から出馬しましたが、白坂候補に僅差で敗れました。
今回はその雪辱を期す戦いです。
国民民主党や社民党などとの共闘体制を築いていましたが、公示直前には共産党も支持を表明しました。
出身組織の自治労をはじめ、連合大分に加盟する労働組合が中心となって選挙戦を展開しています。
◆立憲民主党 野田佳彦 代表
「この大分では、吉田忠智さんを支援いただきますよう、お願いを申し上げたいと思います」
3日の公示日には党の野田佳彦代表が応援にかけつけました。
立憲民主党も党の幹部や著名な議員を連日、応援のために大分に送り込む構えで、政権への批判票や無党派層の取り込みを図り議席の奪還を目指します。
◆野中 しんすけ 候補(参政・新)
「日本良くしてほしいと、今の政治にしっかりとメスを入れてほしいという声を、 私たち参政党が代弁者となって訴えていきますので、最後の最後までどうぞご支援、そしてご声援よろしくお願いいたします」
参政党の新人・野中候補です。
「ユーチューバー」として活動していて、今回が3度目の国政挑戦です。
既存の政治を批判し、「日本人ファースト」を掲げる参政党は、各種世論調査で支持率を伸ばしていて、6月の東京都議選では3議席を獲得し躍進を見せました。
◆参政党・神谷宗幣代表(6月に来県)
「1、2、参政党!」
党の神谷宗幣代表は選挙期間中にも再び大分を訪れ、支持を訴える予定です。
陣営ではSNSを活用した発信と街頭演説を通じて、保守層や若い世代への浸透を図る考えで、前回大接戦を演じた白坂・吉川両候補の戦いにも影響を与えそうです。
◆二宮 大造候補(N党・新 )
「本当に国民を守るため、国民が幸せに豊かになることが目的なので、NHK党・二宮大造は命をかけてでも国民を守ります」
政治団体「NHK党」新人の二宮候補は今回が2度目の国政挑戦です。
街頭演説は行わず、動画配信を中心に選挙戦を展開し、主にネットユーザーに政策を訴えることにしています。
◆安倍 正雄 候補(誠真・新)
「今ならまだ間に合う。元の正しい日本の姿を、私たちの祖父母の世代の正当な日本を受け継ぐには、今やらないともう手遅れになるかもしれない」
政治団体「日本誠真会」の新人・安倍候補は、今回が初めて選挙戦です。
県内各地で街頭演説をして支持を訴え、保守層への浸透を図りたい考えです。
候補者5人が乱立した今回の参院選。それぞれの支持層の切り崩しや無党派層を奪い合う激しい選挙戦となりそうです。
投票と開票は7月20日です。