日本新三大夜景で1位に選ばれている福岡・北九州市。
その夜景スポットにある滑り台で9人がけがをしていたことが続々と判明しました。
事故があったのは2025年4月。
市のシンボルとしても愛される皿倉山の山頂付近に設置された滑り台。
全長は30メートル、高低差は9メートルあります。
そして、日本一の夜景も楽しめる絶景の滑り台として、外国人観光客も多く訪れ、早くも人気スポットとなっています。
しかし6月2日、台湾からの女性観光客が着地した際に右足をひねり、すねの骨を折る大けがを負っていたことが判明。
市は翌日から滑り台の使用を停止しました。
しかし、6月27日に八幡東区役所の男性職員が右足を骨折していたことを市が公表。
他にも、70代の男性が尻もちをついて尾てい骨を骨折していたことも分かり、さらに小学生に抱えられて利用した2歳の幼児が右足の骨を折ったという情報が寄せられました。
2日は別の3人がけがをしていたことが判明。
60代の男性が尾てい骨を骨折した他、50代女性が左足を骨折、別の男性はひざにひびが。
3日も新たに男女2人が左足首やひざなどにけがをしたという情報が寄せられ、わずかの間に9人もの人がけがをしていたことが分かりました。
北九州市民からは「『こうして滑っていく』とか『着地お願いします』とか、大人にも子供にも分かりやすく表示するのが大事なのでは」「アトラクション系は自己責任が伴う。利用者が気をつけることが大事なのでは」などの声が聞かれました。
市は皿倉山の滑り台について、日本公園施設協会が定める平均角度を35度以下にするなどの「遊具の安全に関する基準」を満たしているといいます。その一方で…。
北九州市・武内和久市長:
色々なケースの情報をお寄せいただいていますが、ケガされた方はほとんど大人の方。(対象年齢)6~12歳以外の方がほとんどだったと思います。
今回の滑り台の対象年齢は6歳から12歳まで。
しかし、武内市長は大人の利用も問題ないとしています。
そのうえで、滑り台に乗る機会が少なくなった大人などに対して、サポーターの配置を検討することを明らかにしました。
北九州市・武内和久市長:
当面は人(サポーター)がすべり台にいて、大人が来たら、「ちょっと大人の方、景色見ているだけじゃなく、最後降りた瞬間ちゃんとこういうふうに立ち上がってくださいね」と逐一申し上げるしかないんじゃないかと。