「ワンルーム等にお住まいでキッチンが狭めの方の場合は、三徳包丁よりもその小型版の『小三徳』のほうが使いやすいでしょう。『重たい包丁を持つのが辛い』という年輩の方にも小三徳はおすすめですね。三徳包丁は多くの方に使いやすい包丁ですが、お使いの方の環境や価値感に合わせて包丁をお選びになったほうが納得感があると思います」

2本目は「ペティナイフ」がおすすめ

そして2本目の包丁としておすすめなのはペティナイフ。身幅が狭く、刃渡りが150mm以下の小さい包丁だ。

ペティナイフ(画像提供:貝印)
ペティナイフ(画像提供:貝印)

「牛刀や三徳包丁はまな板での作業が中心になりますが、ペティナイフは野菜・果物の皮むきや飾り切りに便利です。貝印では刃渡り90~150mm程度までのラインナップがありますが、三徳包丁や牛刀との使い分けを考えると、120mm程度のものが便利でしょう。たとえば210mmの牛刀と120mmのペティナイフを揃えておけば、三徳包丁1本よりもできることは格段に増えるはずです」

この2本をベースにしたうえで、「パン好きの場合は波刃のパン切り包丁」「魚をさばく場合は出刃包丁や柳刃包丁などの和包丁」といった形で機能特化型の包丁を追加していくと、より料理の楽しさは増していくだろう。

価格帯で何が変わる?

購入する包丁の種類が決まっても、悩ましいのは「どの価格帯のものを購入するか」と。たとえば貝印の牛刀でも価格は1000円程度から3万円超まで非常に幅広い。