4日午前7時過ぎの鹿児島・十島村悪石島。
3日、震度6弱の地震が観測されるなど群発地震が続いていることを受け、島の外への避難を希望する13人が鹿児島市へ向かうフェリーに乗り込みました。
避難する人からは「いつまた地震が起きるか、眠れないものがあった。それがもう不安で」「鹿児島に行ってゆっくりしたい。不安で夜眠れなくて、病気を持っているから怖くて」といった声が聞かれました。
このニュースは別の地域にも影響を与えています。
東京都内のホームセンター。
防災用品のコーナーには、たくさんの防災グッズがそろえられていました。
この店では、トカラ列島で地震が頻発し始めた6月終わりごろから、防災グッズの売れ行きが好調だといいます。
特に人気の商品は…。
DCM八王子みなみ野店・マヌエルさん:
こちらの家具転倒防止の伸縮棒になるのですが、地震が頻発している中、家の安全を見直す方が増え、こちらの商品が売れ筋になっています。
根強い人気なのが、たんすなどの転倒を防ぐための伸縮性のポール。
より強い揺れに耐えられるようになるなど、進化しているといいます。
一方、最近の売れ筋の1つが「イット!」でも紹介した「感震ブレーカー」。
マヌエルさんは「今までほとんど売れていなかったが、地震が相次いでいる中とても売れ筋になった」と話します。
地震の揺れを感知すると、自動的にブレーカーを落とし電気を遮断。
通電火災などを防ぐことができます。
さらに、防災グッズの“新しい必需品”も人気。
それは「充電式の大容量バッテリー」です。
DCM八王子みなみ野店・マヌエルさん:
近年はスマホで情報を入手することが多く、重要なライフラインにスマホの充電や冷蔵庫の稼働などを一気に供給する形に。
災害の時でも持ち運びやすく、消費電力が高い機器の充電に活用できます。
利用客は「地震が多いので来た。起こった後に買いに来ても多分なくなっている。今買っておいた方がいい」「一応防災リュックはあるが、中を見たら結構足りないものがあるんじゃないかと話になり来た」と話しました。
では、避難する場合何がどのくらい必要なのでしょうか。
青井実キャスター:
改めて考えたい日々の備え、最低限何が必要なのか見ていきたいと思います。
宮司愛海キャスター:
防災グッズ、もうすでに家にある方も多いと思いますが、これから買うよという方は1個ずつ買って集めると大変ですよね。ということで先ほど紹介したホームセンターでは、防災グッズが入った「防災リュック」というのが人気だということです。これが災害時に役立つ用品の33点をセットにした1人用の防災リュックです。
中に何が入っているかというと、例えば避難所への移動をサポートする懐中電灯や、スマホの防水袋。あとはレインポンチョや避難所で一夜を過ごす時に寒さなどをしのぐアルミのブランケット、あとはエア枕、空気を入れられるようになっています。抜けるので、畳めるようになっているわけですね。
あとは、サンダル。もちろん避難所で履くこともできますし、足元が悪いような時に履けるようなものにもなっています。携帯用トイレ、こちらは3回分入っているということです。さらには男女兼用の使い捨ての下着。こういった捨てられるようなものが入っています。
これ以外にも、避難所を想定した食器や、スプーンフォーク類などさまざま入っています。あとは避難や作業時に使用できる手袋やカッターナイフなどのアイテム、こういった物が入ってこのリュック反射板がついていますがこの中に入って、33点と。
ただ、他にもモバイルバッテリーやラジオとか、水は入っていないので、それは自分でしっかり備えなくてはいけないです。
さらに、これは基本的には避難所に行くときに持ち出すことを想定しているわけなので、例えば災害が大規模にわたって家が安全である人であれば「在宅避難をしてください」と言われる可能性もあるわけです。
その場合、どのくらい家に備蓄する必要があるのかということですが、それを知るためにこんなサイトがあります。東京都の防災ホームページにある「東京備蓄ナビ」というサイトなんですが、こちらのサイトでは家族構成や住居の種類などを入れるとどれくらい7日間で必要なのかという目安が分かります。
例えば、マンションに住む乳幼児と小学生の子供2人、あとペットがいる4人家族の場合どれくらい1週間で必要なのか。何と、水が76リットル、レトルトご飯は59食、あとお米8kg無洗米ということですね、洗う必要がないということですから。あとは衛生用品だとマスクが21枚。これで足りるかなという考えもありますけど、携帯トイレ105回分や生活用品でいうとカセットコンロ2台あると家族だと便利かなと。
あとラップなんかも意外と切れがちですけど1本あるといいですし、トイレットペーパー9ロール、ティッシュペーパー10箱。これぐらい必要になってくるわけです。
青井実キャスター:
どこに置いておくのかも含めて考えておかなきゃいけないですね。
宮司愛海キャスター:
なかなか家におけるだけのスペースがないという方もたくさんいると思いますが、こういった基準を知っておけばまず準備する心構えが変わってきますのでぜひ、調べてみたらいいかなと思っています。
SPキャスター・中村竜太郎さん:
これだけの量ってうちなんて狭いですから、置き場所に困るなって考えちゃったりするんですけど、個人的には水とかトイレットペーパーとかは必要かなと思いますけど、他のものと代用ができるかどうかなんていうのもチェックしながら考えたいですね。
宮司愛海キャスター:
他にも女性だと生理用品や乳幼児製品ですね。液体ミルク42食分やあとペットだとペットフードとかトイレ用品とか持ち運びの折り畳めるケージなんかもあると便利だと。
青井実キャスター:
自分なりにカスタマイズすることも必要ですね。
宮司愛海キャスター:
まず準備して終わりではなくて、本当に自分の家庭、そして自分にとって必要なものが何なのか、自分の中でアレンジをして準備しておくことがとても大事です。