3日午前、菊池市の中学校の授業で田植えをしていた生徒と教諭男女あわせて12人が熱中症とみられる症状で病院に運ばれました。
学校側は暑さ指数が基準を下回っていたことから、中止しなかったとしています。
【前田美沙希記者リポート】
「菊池市七城町の田んぼです。
近くの中学校が全校生徒で田植えを行ったところ、次々と体調不良者が出たということです」
消防や学校、教育委員会によりますと、午前10時すぎ、菊池市立七城中学校の職員から「田植え中に生徒が吐き気を訴えていて熱中症の症状がある」などと、消防に通報があり、その後も同様の通報が相次ぎました。
七城中学校では全学年の生徒120人ほどが午前8時半ごろから屋外で準備をしたあと、午前9時40分から1時間の予定で田植えを行っていました。
休憩に入った午前10時すぎに2人が体調不良を訴え、生徒11人と女性教諭1人の
あわせて12人が熱中症とみられる症状で病院に運ばれたということです。
12人は軽症または中等症とみられ、入院はしていないということです。
気象台によりますと、午前10時の菊池市の気温は31.6度でした。
七城中学校では毎年この時期に田植えを行っていて、3日は熱中症予防のための
暑さ指数「WBGT」が「危険」を示す数値を下回っていたことから中止しなかった
ということです。
学校は午後からの授業や部活動を中止するなどしていて、市教委は3日にも臨時の校長会を開き、学校活動における熱中症対策について話し合うことにしています。