中国は約2年間停止してきた日本産の水産物の輸入を再開すると6月29日に発表しました。
影響を受けてきた岩手県漁連の山崎会長は、7月1日に取材に対し「何歩か前進した」との考えを示しました。
中国は福島第一原発の処理水放出に伴い2023年8月から停止してきた日本産の水産物の輸入について、6月29日に再開を発表しました。
今回の禁輸措置をめぐっては岩手県内でもアワビの価格が下落する影響が出ていました。
県漁連によると、アワビの1キロあたりの平均単価は中国による禁輸措置が取られる前の2022年度は約1万3700円だったのに対し、2024年度は約6400円と半値以下に下がっています。
今回の輸入再開決定に県漁連の山崎義広会長は、7月1日に取材に対し次のように答えました。
県漁連 山崎義広会長
「何歩か前進ということですかね。我々がお願いしているのが届き始めた」
一方で中国側との取引が以前のように戻るか注視が必要と語りました。
県漁連 山崎義広会長
「問題なのはアワビをいくらで買ってくれるかという買い受け人の考え方。良い状態になったかと言えばまだこれから」
一方で宮城県や福島県など10都県の水産物は禁輸が続いていて、日本政府は規制撤廃を強く求めていくとしています。