石丸伸二・前広島県安芸高田市長が代表を務める「再生の道」が1日、20日投開票の参議院選挙に向け、教育政策を柱とする公約を発表した。
石丸氏と立候補予定者10人は、東京都内で記者会見を開いた。
参院選の公約について石丸氏は、人口減少社会をどう乗り越えるかを課題に挙げ、そのために「教育人材」、「教育内容」、「教育環境」の3つの柱を用意したとした。
具体的には、「教育人材」について「(教育を)与える側のレベルを上げるために特に教職員の待遇改善が必須だ」と指摘。教職員の労働実態の把握と改善を訴えた。
さらに「教育内容」については、オンライン授業の活用や、「本質的に働くとは何かということをもっと早い段階から学ぶ機会があってもいい」として、就労に向けたキャリア教育などを挙げた。
また「教育環境」については、学校の施設、設備の改善を掲げ「いわゆる普通教室においてはエアコンの設備がほぼ完了しているが、特別教室や体育館は自治体によってばらつきがある」と指摘し、全国的な環境整備の必要性を訴えた。
石丸氏は「地方の衰退を放置して、日本の国力の維持はありえない。公教育、基礎自治体、それぞれに任せっきりにせず、国として責任を持ってその底上げを図るのが必要だ」と述べた。