名古屋市立の中学校で同級生から受けたいじめをめぐり、学校や教育委員会の対応が不適切だったとして、2025年6月30日、生徒が慰謝料1000万円の支払いを求める訴えを起こしました。
訴状などによりますと、名古屋市立の中学校に通う現在中学3年の生徒は、1年生だった2023年、同級生数人からSNSで悪口を言われるなどのいじめを受け、その後学校と市教委が「いじめ重大事態」と認定しました。
生徒の保護者は、学校側の窓口の弁護士がいじめの相談の際「最大20分まで」と話を一方的に打ち切ったほか、学校が関与が疑われる生徒への聞き取りを怠るなどし、対応が不適切だったと訴えています。
生徒側は6月30日付で市に慰謝料1000万円の支払いを求めて名古屋地裁に提訴し、市教委は「訴状の内容を確認して対応して参りたい」としています。