神奈川・座間市で30日、県立高校の廊下で3年の男子生徒が、殺虫剤とみられるものを噴射し、生徒17人と職員1人の計18人が息苦しさを訴えて救急搬送された。
全員軽症だったが、教室には刺激臭が広がり、教員は混乱回避のため生徒を順番に下校させた。
校内で男子生徒が催涙スプレー噴射…生徒多数搬送
神奈川の県立高校で、男子生徒が殺虫剤とみられるものを撒き、生徒ら18人が息苦しさを訴え、病院に救急搬送された。

警察に通報が寄せられたのは、30日午前10時40分頃で、座間市にある相模向陽館高校の教員から「校内で生徒が催涙スプレーを撒いた」と110番通報があった。

警察によると、この学校に通う3年生の男子生徒が3階の廊下で殺虫剤とみられるものを噴射。男子生徒はその場で教師に取り押さえられたという。
記者リポート:
私の後ろに見えるのが、騒ぎがあった県立高校です。生徒17人職員1人合わせて18人が、息苦しさなど訴え、病院に救急搬送されました。
殺虫剤とみられるものが撒かれた時に、教室にいたという男子生徒はこう話す。

男子生徒:
皆、体調が悪いって言い始めて、周りに臭いって言っている人もいて。鼻にツンと来る感じの臭い、刺激臭がありました。
別の男子生徒はこう話す。
男子生徒:
今から一斉に下校しますって言われて。パニックになると大変なので、順番に下校を始めてくださいという放送が流れた。結構ヤバいなって感じはしました。
男子生徒「撒いた殺虫剤は窓から捨てた」
殺虫剤を撒いたとみられる男子生徒は、警察の聞き取りに次のように話している。

男子生徒:
男子生徒と2人でいる時に、悪ふざけで殺虫剤を噴射した。撒いた殺虫剤は窓から捨てた。

体調不良を訴え病院に搬送された18人は、いずれも軽症だ。
警察は撒かれた成分を調べるとともに、男子生徒から事情を聴き、当時の状況を調べている。
(「イット!」6月30日放送より)