参議院議員選挙はいよいよ7月3日に公示を迎えますが、この週末に大きな動きがありました。
共産党の松崎さんが立候補を取りやめ、立憲民主党が推薦する無所属の尾辻さんを支援する方針を発表しました。
これまでは4人が立候補を表明していた参院選鹿児島選挙区。
構図は固まったように思われていましたが、公示5日前の28日、急きょ会見が開かれました。
共産党・松崎真琴氏(67)
「私、松崎真琴は立候補しないことを決断した」
共産党の松崎真琴さんが立候補を断念し、立憲民主党が推薦する無所属の尾辻朋実さんの支援に回ることを発表しました。
今回の選挙に向け、自民党の公認候補として名乗りを挙げた経緯もある尾辻さんをなぜ、支援することにしたのか?
松崎さんは理由をこう話しました。
共産党・松崎真琴氏
「『自民党政治に対しての矛盾・問題などを感じてきた』と(尾辻氏は)話していた。自民党政治を終わらせる…その願いを尾辻朋実さんに託すという、決断をした」
共産党県委員会は今後、尾辻さんの「自主的支援を行う」としています。
この会見に先立って報道陣の前にあらわれた尾辻さん。
共産党からの要請を受けて行われたもので、自民党との決別を宣言しました。
無所属・立憲民主党が推薦 尾辻朋実氏(44)
「自民党の公認候補を相手に無所属で立候補すると決めた時に、片道切符を握った人間である。帰るところはない覚悟で戦っている」
尾辻さんを推薦する立憲民主党県連の柳誠子代表はー
立憲民主党県連・柳誠子代表
「『スタート地点に立ったな』という思い。必ず勝つという強い思いでこれから必死で戦う」
構図が大きく変化した公示前最後の週末。
自民党・園田修光氏(68)
「消費税を下げることは国民にとってはいいことかもしれない。しかし現場はそういう形では回っていかない」
自民党元職の園田修光さんは28日、鹿児島市議の集会であいさつし、「無所属では国会で何もできない」と、一本化についてけん制しました。
自民党・園田修光氏
「ただ自民党を倒すためだけのもので、野合的なものではないか」
一方、参政党公認の牧野俊一さん、週末は人通りの多い鹿児島市で街頭に立ち、減税や積極財政の必要性を訴えました。
参政党・牧野俊一氏(39)
「消費税をしっかり減税して、AIや教育などに国が戦略的に投資をしていく。これこそが本当に国家がやるべき使命」
候補者の一本化に対しては「やることは変わらない」と冷静に受け止めていました。
参政党・牧野俊一氏
「言うべきことを言っていくだけなので戦略としては今までと変わらない」
松崎さんの立候補断念で三つどもえの戦いとなりそうな参院選。
公示まであと3日です。