国内唯一の旅客運航としての注目されているホーバークラフト。

2024年11月からは別府湾周遊便の運航が始まったが、当初2023年度中を目指していた定期の就航は大幅に遅れていた。

そうしたなか、ホーバークラフトの運航会社は26日、会見を開き、大分市と大分空港を結ぶ定期便の運航を7月26日に始めると発表。

詳細なダイヤや空港の利用客の反応などを取材した。

ホーバークラフト
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会見「めちゃくちゃうれしい。延長してしまった時間も合わせてあっという間」

「めちゃくちゃうれしいです。準備にかかった、(就航を)延長してしまった時間も合わせてあっという間だった」
笑顔でこう話すのはホーバークラフトの運航会社、大分第一ホーバードライブ小田典史社長だ。

ーー大分第一ホーバードライブ小田典史社長
「2025年7月26日土曜日より運航を開始する。安全運航体制が確立されたということで判断してもらったので、 改めてこの段階でスタートする形になった」

訓練中に相次いだ事故などの影響で就航が遅れていたホーバクラフトの空港アクセス便。

6月23日に国の安全確認検査に合格したことを受け、運航会社は7月26日の就航を決めたと発表した。

大分第一ホーバードライブ小田典史社長
大分第一ホーバードライブ小田典史社長

安全面への対応として1日4往復8便で運航

26日は運航ダイヤも発表された。

運航時間は35分。当初は1日7往復半15便を予定していたが、安全面への対応としてまずは1日4往復8便で運航する。

平日の運航スケジュールは、西大分側では始発は午前6時55分。その後、8時45分、10時45分と続いて午後0時55に出発する便が最終便です。

一方、空港側の始発は午前8時35分。その後、10時20分、午後1時10分と続いて午後2時20分が最終便です。

土日と祝日については午後の便の時間を変更し、別府湾の周遊便を1便運航することにしている。

小田典史社長は「日本では大分県でしか乗れない。そういうホーバークラフトの体験を楽しんでもらえるよう社員一同安全運航に最大限務努めたい」と会見で話した。

運航スケジュール
運航スケジュール

ホーバークラフトはこれまでに訓練中の事故が7回。安全面は?

いよいよ始まる空港アクセス。気になるのは安全面だ。

訓練初日に起きた事故を皮切りにホーバークラフトはこれまで計7回、訓練中に事故が発生。

私たちは安心して乗ることができるのだろうか。

ーー大分第一ホーバードライブ小田典史社長
「定期運航に向けての大分空港からここまでの訓練は140時間というのをクリアするためにかなり時間を費やした。空港アクセスもお客様に乗船してもらって安全面を理解してもらうことがまずは1番大事だと思っている」

ホーバークラフト
ホーバークラフト

トイレは現時点では設置はしない予定

さらに、懸念されているトイレの問題も。運航会社によると約30分間の運航時間で自由に動けてトイレに行ける時間は8分程度しかないため現時点で、設置はしない予定だという。

ーー大分第一ホーバードライブ小田典史社長
「非常に短い期間運航する船ということで安全検査の検査対象としてもトイレの設置は組み込まれなかったので、設置は今の段階ではいらないのでは」

利用者の減少などが原因で惜しまれながらも2009年に廃止されたホーバー。

持続的な運航が可能か問われた小田社長は「当然のことながら(1日)8便でずっとやっていくつもりはないのでタイムリーに増やしていきたいし、大分県の新しい観光資源となる、 地域活性化の一助になることを願っている」と述べた。

大きな期待が寄せられているホーバクラフトは7月26日に空港と繋がる。

ホーバークラフト
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テレビ大分
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