軍縮の専門家を育成するプロジェクトの一環で、中国やパレスチナなど22の国と地域の外交官が98歳の被爆者から被爆体験を聞きました。
国連が毎年実施する「国連軍縮フェローシップ」は、各国の外交官を軍縮の専門家に育てようというものです。
一行は、日本政府の招きで被爆地の長崎と広島や東京で研修予定で、28日は核保有国の中国や、イスラエルとの紛争が続くパレスチナなど22の国と地域の外交官が原爆資料館などを見学しました。
そして、98歳の被爆者 築城 昭平さんから、被爆体験を聞きました。
被爆者 築城 昭平 さん(98)
「1発の爆弾がまちを破壊した。私は(原爆で)ケガをした。私は生きていて幸運だと思った」
パレスチナの外交官
「非人間的な武器は人間に向けて使ってはならない。被害を目の当たりにし、思いを新たにした」
国連軍縮部 欧州事務所長 メラニー・レジンバル さん
「重要なのは今回聞いた話について母国での条約の交渉や様々な場面でいかしていくことだと思う」
これからの外交を担うメンバーは、長崎での研修を通して今後、何ができるかを考えていました。