北海道日本ハムファイターズは2軍の本拠地を千葉県鎌ケ谷市から北海道へ移転する方針を固めた。
「鎌スタ」から北海道に
千葉県の「鎌ケ谷スタジアム」。
ファンに「鎌スタ」と呼ばれ、親しまれてきたこの2軍の本拠地をファイターズは2030年ごろまでに北海道に移転する方針を固めた。
背景にあるのは鎌スタの老朽化やエスコンフィールド北海道と距離が遠いことなどだ。
道内のどのマチに移転するかはまだ決まってないが、2軍の本拠地が近くなることにファンは―
「街がにぎやかになるのであればいいかな。1軍との距離感が近いと(選手の)モチベーションが上がる」
「選手が移動しやすい。(2軍に落ちると)しばらく見れなくて寂しいので2軍の試合も見たい」
「ここ(エスコン)みたいにいろんな飲食店とか買い物できる所があると楽しい。ここは子どもと散歩しやすいのでそういう場所もあったらいいな」(いずれもファイターズファン)

2軍の本拠地の移転先についてはエスコンフィールドがある北広島市に近い江別市や恵庭市、千歳市などが誘致へ向けた動きをみせている。

「期待値も非常に高いんじゃないか」
江別市では誘致を実現しようと期成会が立ち上がり、6月中旬、1回目の会議が開かれた。
会議ではどのように署名活動を行っていくのか、どのように誘致活動をPRしていくのか、話し合った。
ファイターズが2軍の北海道移転を固めたことを受け事務局長は―
「非常にうれしいなと思っております。これはもう力を入れざるを得ないし、皆さん方の期待値も非常に高いんじゃないか。日本ハムが来ることに対してどういうような具体的なメリットがあるのか。そしてマチの将来にどれだけの大きな活力をもたらしてくれるのか」(江別・北海道日本ハムファイターズファーム誘致期成会 下畑英二事務局長)

鎌スタでは試合を見ながらプールで遊べたりジンギスカンを楽しむことができる。

北海道移転後はエスコンフィールドのようなボールパークを建設する可能性もある。
スポーツの施設に詳しい専門家は―
「地元に立脚したような2軍球場が増えています。地域にとってもどういうものが必要なのかというところを踏まえた。さまざまなテナント、商業施設、多機能化、地域にとっての施設になることが重要。(ファイターズは)何か提供してくれる自治体を求めているのではなくて、一緒に並走してくれて共同創造できるパートナーとなるような自治体を求めていると思います」(日本女子体育大学 体育学部 上林功教授)
2軍の本拠地はどのマチで、どのような複合施設になるのだろうか?
ファイターズは7月上旬にも移転について会見を開く予定だ。
