秋田県内の最低賃金の引き上げに向け連合秋田の代表が鈴木知事に要請書を手渡しました。

県内の最低賃金は951円で前の年より54円引き上げられました。過去最高の上げ幅の一方で全国では最も低く、一番高い東京都の1163円と比べると212円の差があります。

27日は、さらなる賃金の引き上げに向け、連合秋田の小川純会長など3人が鈴木知事に要請書を手渡しました。

要請書は地域格差の是正、物価高騰などをふまえて時給1000円の早期の到達に向けメッセージの発信、中小企業などに最低賃金の引き上げに関する支援制度の周知などを求めています。

鈴木知事は「最下位脱出が最低目標」とした上で、「どんな業種でどういう企業規模の皆さんが最低賃金を上げることで大変になっていくのか、どこに支援をすればいいのかというところをもうちょっと細かく県としても検討していって、実行性のある賃上げを皆さんにしてもらえる支援を展開していこうと思う」と述べました。

知事への要請を終えた後、連合秋田の小川純会長は「1000円への到達が必要なんだという結論をしっかり導き出してもらって、最低賃金レベルで働いている皆さんの生活に報いるような結論を導き出してほしいと期待する」と話しました。

最低賃金を協議する審議会は7月から始まる予定です。

秋田テレビ
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