早くも本格的な夏の到来となりそうです。

福岡管区気象台は27日、大分を含む九州北部地方が梅雨明けしたとみられると発表しました。

今後修正されなければ、観測史上初めて6月の梅雨明けとなります。

高気圧に覆われた27日の県内。梅雨の花、ハナショウブが見ごろを迎えている別府市の神楽女湖にも強い日差しが照り付けていました。

◆訪れた人は
「(暑さに)耐えられない」

「夏が始まるのかと」

◆TOS甲斐菜々子記者
「大分市内は朝から青空が広がっています。湿気はあまり感じず、強い日差しが照り付け、夏本番の暑さとなっています」

27日は多くの所で最高気温が30℃を超え、真夏日に。

こうした中、福岡管区気象台は27日大分を含む九州北部地方が梅雨明けしたとみられると発表しました。

平年より22日、去年より20日早く、梅雨の期間は19日間と異例の短さとなりました。

ただ、梅雨の期間は、9月ごろに確定されるため、今後修正されることもあります。

このまま確定すれば九州北部としては初めて6月の梅雨明けとなり、観測史上、最も早くなります。

ここからは気象予報士の大波多さんとお伝えします。なぜこんなに早かったんでしょう?

◆大波多気象予報士
27日は九州から近畿地方にかけて広い範囲で梅雨明けとなりました。

2025年は夏の暑さをもたらす太平洋高気圧と、さらにその上空にあるチベット高気圧、2つの勢力が平年より非常に強く、早くも夏の空気が西日本を覆いました。

このため西日本付近では梅雨前線が消えてしまい、異例の早さの梅雨明けとなりました。

梅雨の期間の雨量を平年と比べると梅雨の期間が半分ほどだったこともあり、雨量も平年の半分ほどとなっています。

今後しばらくはまとまった雨が見込めないため、農作物などへの影響が心配されます。

また、梅雨明けしたということはまだ6月にも関わらず、もう真夏がやってきたことになります。

この先の予想最高気温を見ていくと大分では連日のように30℃以上の真夏日、日田では35度以上の猛暑日が多くなっています。

梅雨明け直後は体が暑さになれていないため、特に熱中症の搬送者が増える時期です。

こまめな水分補給はもちろん、適切なエアコンの使用や昼間の外出をできる限り控えるなど十分な警戒をしてください。

テレビ大分
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