大分県豊後大野市に住む30代の女性が警察官をかたったオレオレ詐欺で100万円をだまし取られる被害にあったことが分かりました。
警察によりますと2025年6月21日、「＋（プラス）」から始まる電話番号から女性の携帯電話に電話があり、通信事業者を名乗る音声ガイダンスで「携帯電話番号が使えなくなる」などと言われ、音声ガイダンスに従って番号「1」を押すと、通信事業者の職員を名乗る男から氏名等の個人情報を聞かれ「あなたの携帯電話番号が新潟県で契約された携帯電話機の保証人として登録されている」などと言われました。
その後、新潟県警の警察官を名乗る男に電話が転送され、「詐欺事件で逮捕した主犯格が、あなた名義の口座に10万円を送金したと話している。あなたを詐欺事件の被疑者として捜査する必要がある」などと言われ、メッセージアプリの「シグナル」をダウンロードするように指示されました。
6月23日、新潟地方検察庁の職員を名乗る男から、「シグナル」に女性の氏名や住所などが書かれた逮捕状や捜索差押許可状の画像が送られた後、「この令状を執行させないためにはあなたの資金調査が必要。身の潔白が証明されればお金は返ってくる」などと言われました。
これらの言葉を信じた女性は、ATMから相手が指定する口座に100万円を振り込み、だまし取られる被害にあったということです。
警察は「金が絡む電話は詐欺を疑ってほしい。警察は県民とのやり取りでメッセージアプリを使うことはない。怪しいと思ったときは、すぐに家族や警察に相談を」と注意を呼び掛けています。
