韓国・ソウルの走行中の地下鉄内で5月31日、67歳の男が燃料を撒き、放火する恐怖の瞬間がカメラに捉えられた。多くの乗客がパニックに陥り、400人以上が避難する騒ぎとなった。犯人は離婚訴訟への不満から無差別に怒りをぶつけようとしたと供述しており、乗客160人の殺人未遂罪で起訴された。
地下鉄でガソリン放火…パニックの一部始終
韓国・ソウルで5月31日、走行中の地下鉄車内で撮影されたのは、多くの乗客がいる中、液体をぶちまける男だった。瞬く間に車内が炎上し、突然の放火で乗客がパニックに陥った一部始終だった。

この日、地下鉄の車内で1人の男がバッグからペットボトルを取り出し、キャップを開けると、中の液体をバシャバシャまき始めた。
この液体はガソリンとみられる燃料だ。事件のあった地下鉄に乗車していた男性は「ブワッとガソリンの臭いがしました」と振り返る。
その瞬間、乗客たちはパニックに陥る。慌てて逃げようとする人が滑り、転倒する場面もみられた。しかし、脱げたサンダルなど気にしている時間はない。

直後、男がライターを取り出し、車内は一瞬にして火の海となった。その後、乗客は次々と別の車両へと移ったが、煙はいや応なく押し寄せていた。
動機は「離婚訴訟の不満」計画的犯行と認定
この火事で400人もの乗客が車両の外へ退避し、当時車内にいた6人が煙を吸って病院に搬送された。

火をつけたのは67歳の男で、乗客160人を殺害しようとした殺人未遂などの罪で起訴された。「離婚訴訟の結果に不満があり、不特定多数の人に怒りをぶつけようとした」という身勝手な動機だった。
(「イット!」 6月26日放送より)
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