25日は雨が降る時間帯もありましたが連日の厳しい暑さは変わりません。
沖縄県内で初の死者が確認されるなど梅雨明けが早かった2025年は熱中症による救急搬送が2024年よりも多くなっていて、消防も危機感を強めています。
県内では先月から22日までに熱中症で救急搬送された人は402人に上り、2024年の倍以上になっているほか3人が死亡しました。
2024年のこの時期は救急搬送の件数が21人だった那覇市消防局。
2025年は大きく上回る84人に上っています。
那覇市消防局 中村広康救急救命士:
今年は梅雨明けがかなり早かったということもありますので例年よりも前倒ししてかなり増えている。危機感は持っております。
熱中症は屋外だけではなく住居での発生も全体の3分の1を占め、また半数以上が65歳以上の高齢者となっています。
那覇市消防局 中村広康救急救命士:
屋内においてエアコンなどを使用せずに高温多湿の状態で過ごされている方が主に熱中症になっている。高齢者の方が熱中症になるのが非常に多い。
またこれからの季節はバーベキューなど外で飲酒する機会が増えますが酒を飲むと体内の水分が失われやすくなるため熱中症のリスクが高まり注意が必要です。
那覇市消防局 中村広康救急救命士:
お酒を飲みながら熱中症になる場合には重症になることもありますので(飲酒時は)今以上に熱中症対策を講じていただくようお願いしたい
熱中症の主な症状はめまいや筋肉の痙攣、脱力症状、吐き気や嘔吐で、熱中症が疑われる場合は首筋や脇などを冷やすほか、手のひらを冷やすことも有効です。那覇市消防局は自力で動けない、自力で飲み物が飲めないような状態であれば救急車を要請するよう呼びかけています。