学童疎開船 対馬丸の生存者の体験をもとに、演出家の宮本亞門さんが企画・脚本を手がけた舞台が16日、那覇市で上演されました。
舞台「生きているから~対馬丸ものがたり~」は、太平洋戦争末期に多くの子どもたちが犠牲となった対馬丸事件を題材に、演出家の宮本亞門さんが命の尊さと戦争の悲惨さを描いた作品です。
対馬丸事件の生存者で戦後、語り部として尽力した平良啓子さん(享年88)の壮絶な体験をもとに、舞台では主人公が絶望の中でも「生きて帰る」という母との約束を胸に希望をつなぎます。
フィナーレでは、出演者全員で「生きているだけで素晴らしい」と平和の尊さを力強く歌い上げました。
演出家 宮本亞門さん:
お客さんと出演者が一体となって、全員が命を注いできた。4歳から92歳のみんなが一丸となっている感覚はきっと皆さんの胸に残っただろうなと
舞台は17日も上演されます。
※チケット完売