国連の軍縮担当上級代表の中満泉事務次長は24日那覇市で開かれたシンポジウムで国際平和の実現には民間も含めた外交による信頼醸成が不可欠だと訴えました。
沖縄県が開いたシンポジウムには中満事務次長と日本被団協の田中重光代表委員が参加しました。
中満事務次長は各国で軍拡が進み紛争の平和的な解決や防止を志す国連の理念から逆の方向に進んでいる国際平和の実現には民間を含めた外交による信頼醸成が不可欠だと述べました。
中満事務次長:
この地域での信頼醸成に貢献していただけるような民間外交市民たちの理解を深めていくこと。どのような協力関係が築けるのかということをここ沖縄から発信していただくことが非常に重要かなと
また、戦後80年が経過する中で沖縄戦の記憶をどのように継承すべきかについてはヒューマンストーリーとして残していくことが重要としました。
中満泉事務次長:
自分達はこういう経験をしたあなた達にも家族がいるそういう所から人間というのは対話が出来るようになっていく共通項が見えてくるということですのでヒューマンストーリーをきちんと伝えていく見せていく理解していくことはすごく重要なことだと思います
被団協の田中重光代表は対馬丸記念館に展示されたこどもたちの遺影を見たことについて触れ「私たち一人一人が命について考えなければならない」と訴えました。
その上で「戦争を二度と起こしてはいけないという思いを広島や長崎と共に全国に広げていくことが大事だ」と呼びかけました。