歯肉マッサージは、指で直接歯肉に触れて、上の前歯から奥歯にかけてゆっくりともみほぐしていく。
歯肉には歯や口元を美しくする「ツボ」がたくさんあるため、刺激することで血流が良くなり、薄いピンク色のつやつやした歯肉に生まれ変わる。
見た目年齢が若返る歯肉マッサージ
ではさっそくやってみよう。
【歯肉マッサージ】
指の腹を歯肉にあてて、前歯から奥歯にかけて円を描くようにくるくるとマッサージする。
さらに、奥歯の歯肉から頬骨に触る位置にかけて、斜め上方向にゆっくりと引き上げるとリフトアップ効果がある。上に引き上げたところで数秒キープして離す。これを左右2回ずつ行う。

血行が促進されリラックス効果もあるため、小川院長は毎日入浴時に行っているという。
一方、歯ぎしりや食いしばりで肩こりや頭痛、あご周りが痛いなどといった悩みがある人には、「舌トレーニング」がおすすめだ。
食いしばりを改善する「舌トレーニング」
歯ぎしりや食いしばりの原因は、舌の位置が大きく関係している。舌が常に歯の裏側に触れるような位置にある人は、まず「舌の安静位」を習慣づけよう。

【舌の安静位】
舌の先端は上あごの前歯の付け根のちょっと凸凹しているあたりに軽く当て、舌全体は口蓋のドーム状になっている部分にふわっと当てるようにして口を軽く閉じる。
舌が歯に当たっていないことを確認できたら、これが「舌の安静位」だ。舌を使っていない時はいつもこの位置に置くことを意識するだけで、口元のゆがみが起こりにくくなり、フェイスラインもすっきりする。

これを踏まえた上で舌のトレーニングを行うと、歯ぎしりや食いしばりの予防に効果があるという。
【舌のトレーニング】
1.舌先を少し丸めて上あごの歯の後ろ側あたりに押し付ける。
2.そのまま力を入れて上あごを持ち上げるイメージで10秒キープ。
3.舌先はつけたまま力を抜く。
これを1日数回、意識して繰り返すことで、脳が舌の位置を記憶していつも同じ場所に置かれるようになると小川院長は話す。
寝ている時や、何かに集中している時に歯を食いしばる癖のある人は、その力を舌先に集中してみると良いかもしれない。