奈良の観光名所・東大寺を24日、ゲリラ雷雨が直撃。同日、岐阜・関市では1時間約120mm、鹿児島・薩摩川内市甑島では135mmの激しい雨が観測され、道路や住宅が浸水した。

台風2号から変わった熱帯低気圧の影響で、湿った空気が関東と東海へ流入し、25日にかけて大雨の恐れがある。

岐阜・関市で「記録的短時間大雨情報」

奈良県の観光名所「東大寺」をゲリラ雷雨が直撃した。

24日午後3時前、屋根から雨水が滝のように流れ落ち、下には多くの観光客がいる。外にいる人が、傘を両手で持ち、慎重に歩く姿もあった。大雨の後には周辺の道路が冠水していた。

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梅雨前線に湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定になった。全国各地でゲリラ雷雨が発生している。24日朝の岐阜市の様子だ。

取材班:
午前9時の岐阜市内です。急に雨が強くなってきました。アスファルトに雨が打ち付けています。

しぶきで視界がかすむほどの激しさで、雨が打ち付けている。一方、岐阜・関市でも道路が冠水した。車が大きな水しぶきを上げ、走っている。

24日未明、「記録的短時間大雨情報」が出された関市では、午前4時20分までの1時間で約120mmの猛烈な雨が降ったとみられている。

住民:
(水が)この辺まで来ていた。

周辺では、橋桁ギリギリまで水が押し寄せていた。

さらに鹿児島県薩摩川内市の甑島では、1時間に135mmの猛烈な雨を観測した。床上・床下浸水の被害が相次いだ。

取材班:
押し寄せてきた大量の泥水により、約50cmの高さまで浸水していたのが確認できます。

午前10時頃には、住民が家に入ってしまった水をかき出すも、中から泥水があふれ出す状況になっていた。室内は浸水の影響で、物が散乱している。島の至る所で、あと片付けが行われていた。

住民:
1時間したら、部屋にいたらボコボコ音がしだして、見たら玄関の上まで水が来て靴が浮いてる状態だった。娘を急いで起こして宿の方に避難したが、帰ってきたらもうこの状態。

島内では、県道や市道でも土砂崩れが発生した。

熱帯低気圧の影響で関東東海も大雨警戒

台風2号は日本に接近する前に熱帯低気圧に変わったが、湿った空気が流れ込む影響で関東、東海では25日にかけて大雨となる恐れがある。

道路の冠水などで、交通が乱れる可能性もあるので注意が必要だ。
(「イット!」6月24日放送より)

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