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プレスリリース配信元:モリカトロン株式会社

AIで「人生の振り返り」を支援、緩和ケアへの活用が期待されるアプリをモリカトロンと大阪大学が共同開発




 株式会社モリカトロン(本社:東京都新宿区、代表取締役:森川幸人)は、大阪大学・大学院薬学研究科の仁木一順助教との共同研究において、緩和ケアへの活用が期待されるAIアプリケーションを開発いたしました。
また、本研究成果は、2025年5月29日~31日にフィンランド(ヘルシンキ)で開催されたヨーロッパ緩和ケア学会(EAPC2025)にて発表されました。

■ 研究の背景:人生の振り返りを「AI」で支援
高齢化が進む現代において、終末期医療の現場では「人生の振り返り(ライフレビュー)」の重要性が高まっています。
本アプリは、ユーザーの記憶やエピソードをAIが対話形式で聞き取り、物語として再構成。さらに、内容に応じたイメージイラストを自動生成することで、心のケアや医療従事者とのコミュニケーションをサポートします。
■ 本アプリについて
<利用シーン>
本アプリは、医療従事者・患者さん本人が利用できます。
医療従事者が利用することで、患者さんの思い出を「イラスト」という視覚的に分かりやすい形で共有でき、複数の医療従事者が患者さんの背景や想いをより深く理解できる手助けとなります。
また、患者さん本人が利用する場合は、自身の思い出を家族や大切な人とイラストで振り返りながら、心温まる楽しい昔話に花を咲かせることが期待できます。
<設計・開発について>
モリカトロンが担当しました。
対話型AIと画像生成技術を組み合わせ、短時間でも患者の人生を深く引き出せるよう設計されています。
物語構築の精度向上やイラスト生成の適合性についても、弊社のAIエンジニアによるチューニングが随所に施されています。



■ 医療従事者によるユーザビリティ評価
患者への実用に先立ち、がん看護専門看護師、臨床心理士、作業療法士の3名にアプリを体験してもらい、ユーザビリティを評価しました。
その結果、新たな機器類の操作性を評価する指標である、システムユーザビリティスケール(SUS)の平均スコアは75.8点を記録し、医療従事者が使用するうえで「受容可能」とされる水準を上回る結果となりました。
■ 今後の展望
今後は、緩和ケア病棟における実際の患者を対象としたアプリの有効性検証を進め、医療・介護の現場での実装を目指します。また、ライフレビューと同じように、自身の思い出を振り返る「回想法」という手法が認知症の予防に効果的であることが知られていますので、認知症予防における本アプリの可能性の検証にも取り組む予定です。

■ 大阪大学 仁木一順助教からのコメント
終末期医療の現場では「人生の振り返り(ライフレビュー)」が重要となることがあります。
ライフレビューには様々な形がありますが、私たちはこれまでバーチャルリアリティを活用することで患者さんに自身の楽しい思い出を振り返ってもらい、多くの喜びの声を聴いてきました。
しかし同時に、その思い出を「形に残るもの」としてご家族と共有したいという声も多く聴いてきました。
モリカトロン様に作成いただいたAIアプリは、簡単な操作で患者さんの思い出を素敵なイラストとして形に残すことができますので、まさに患者さんの願いを叶えるツールであると思います。

■ 株式会社モリカトロン 代表取締役 森川幸人からのコメント
AIというとつい若者、現役ビジネスマンのためのツールと考えられがちですが、これから迎える高齢化社会を考えると、AIはシニア向けのツールとして最適だと思います。
仁木先生のプロジェクトは、そういう意味でとても先駆的であると思います。そうしたプロジェクトに協力させてもらえることはとっても光栄ですし、実にワクワクする取り組みです。

■ 本取り組みに関心のある企業・団体の皆さまへ
本研究成果は、後期高齢者医療や認知症ケアなどの現場において、今後の実装・ビジネス展開も視野に入れた取り組みとなっております。
こうした分野での導入やご協業に関心のある企業・団体の皆さまは、ぜひお気軽にご連絡ください。
モリカトロンお問い合わせ:https://morikatron.com/contact

■ 会社概要:モリカトロン株式会社



モリカトロンは、2017年に設立した日本初の”エンタメAI”カンパニーです。
「エンタメAIで、日常に“遊び心”を」をミッションに、賢いAIサービスのみならず、夢と感動をもたらす“楽しいAIサービス”を世界中に発信しております。
また、オウンドメディア「モリカトロンAIラボ」の運営や、自社主催イベント「モリカトロンAIコネクト」を通じて、エンタメAIの最新情報を共有し、業界全体の活性化に寄与する取り組みを推進しています。


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