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プレスリリース配信元:株式会社スタートライン

就活で感じた困難&本当に欲しかった支援とは?

障害者就業支援を通じて“誰もが自分らしく生きる社会”を目指す株式会社スタートライン (本社:東京都三鷹市、代表取締役:西村賢治)は、民間企業で3年以上働く障害者を対象に『障害者の就労に関する実態調査』を2025年5月19日~20日に実施しましたので、調査結果をお知らせします。
▼調査トピックス
就職活動において、障害があることによって感じた困難のトップ3は以下の通りです。
第1位:『障害に適した求人情報が少ない』『企業の障害に対する理解が不足している』が同率1位
第3位:条件に合った通勤手段や通勤時間の少ない

一方、障害者雇用枠での就職活動で、障害者が求めていた支援のトップ3は以下の通りです。
第1位:障害特性に合った求人情報の提供
第2位:障害に理解のある企業の紹介
第3位:障害に配慮した選考プロセスの実施

<調査概要>
【調査対象】3年以上、民間企業の障害者雇用枠で障害者、男女106名
【調査方法】IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー(R)︎」の企画によるインターネット調査
【調査期間】2025年5月19日~20日
1.就職活動において、障害があることによって感じた困難



就職活動において、障害があることによってどのような困難を感じたか聞いたところ、同率1位で『障害に適した求人情報が少ない』『企業側の障害に対する理解が不足している』(50%)、3位は『条件に合った通勤時間や通勤手段が少ない』(42%)という結果でした。

回答者のリアルな声を一部紹介します。

【回答者コメント】
・全体的に求人が少ないためマッチングに限界がある
・長時間残業などの仕事が難しいので、面接でそれがないかを確認しなければいけなかった
・相談できる機関がなかった
・障害やその種別に対して理解がない
・会社によって障害者枠の雇用をどう捉えているかの差がある
2.就職活動においてあれば良かったと感じた支援



障害者雇用枠での就職活動においてどのような支援があれば良かったか聞いたところ(複数回答)、1位は『障害特性に合った求人情報の提供』(39%)、2位は『障害に理解のある企業の紹介』(34%)、3位は『障害に配慮した選考プロセスの実施』(32%)という結果でした。

4位以下の回答では、『就職と障害の両方に精通した専門的な相談窓口』『企業への障害特性の説明サポート』が26%、『面接対策や履歴書作成サポート』が21%と続いています。
まとめ
500社以上の障害者雇用を支援してきた当社の障害者雇用エバンジェリストによるコメント


吉田 瑛史(株式会社スタートライン 障害者雇用エバンジェリスト)
パナソニックグループ、マイナビ、パーソルグループを経て株式会社スタートラインへ入社。 企業支援、障害者支援、人事、組織管理、業務開発、就労移行支援、研修/講師、 農福連携、マーケティング、エバンジェリストなど、多岐にわたる役割で、500社/5,000名 以上の障害者雇用に携わった経験を「障害者雇用」をより良くするために伝道する「障害者雇用エバンジェリスト」。



情報開示不足がミスマッチの要因
就職活動において、障害があることによって感じた困難で同率1位の『障害に適した求人情報が少ない』『企業の障害に対する理解が不足している』は、自分に合い安心して働ける求人を探す障害者にとって重要な情報ですが、このような情報はほとんど開示されていません。
一方、障害者も「障害や苦手なこと、必要な配慮を伝えると不利になるのでは?」と考え、働くうえで必要な情報を企業に伝えられず、就職活動をしている方も多いです。
その結果、精神障害者の定着率においては55.59%(※)と、1年以内に半数近くが離職している実態があります。

※厚生労働省『令和7年6月10日第6回今後の障害者雇用促進制度の在り方に関する研究会』

「活躍」にピントを当てることが解決策
企業は、障害者を採用することをゴールとするのではなく、採用後に会社でどのように活躍するかイメージすることが重要です。法定雇用率達成のためにまずは採用しよう、という姿勢だけではミスマッチが生じやすいです。そうしたミスマッチが起こると、雇用現場の人々の意識に「障害者雇用に対する不安感や大きな抵抗感」を生み出します。そのため、「採用した障害者がどのように活躍出来るか」にピントを当て、体制構築と採用の両軸で障害者雇用を推進していくことが重要です。

一方、障害者も「内定」という短期的な視点だけではなく、「この会社でどのように働き、どんな姿を目指すか」という中長期的な視点も持ち、就職活動を実施することが重要です。
1.働く上での特性
2.特性に対する自分なりの工夫
3.特性に対する必要な配慮
これら3点を自身の経験から整理し、企業に正しく伝えることがミスマッチ防止には重要です。正しく伝えた上での不採用はミスマッチだった可能性が高く、過度に落ち込む必要はありません。正しく伝えた上で理解を得られた企業こそが、ミスマッチの少ない企業、つまり自身が活躍できる企業と言えます。

双方が「活躍」にピントを当て、お互いに正しい情報を伝え合いコミュニケーションを重ねていくことが、障害者雇用の課題を解決できるのではないでしょうか。


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株式会社スタートライン
ABA(応用行動分析)やCBS(文脈的行動科学)、第三世代の認知行動療法に基づいた効果的で専門的な支援で、障害者雇用の新しい「場」づくりから定着支援までワンストップで実現する会社です。
「自分をおもいやり、人をおもいやり、その先をおもいやる。」の企業理念のもと、2009年創業以来、障害者雇用支援の領域において障害者の「採用」と「定着」に重きを置き、障害者雇用支援サービスサポート付きサテライトオフィス「INCLU」を運営。障害者雇用に関する総合コンサルティングを軸に、屋内農園型障害者雇用支援サービス「IBUKI」、ロースタリー型障害者雇用支援サービス 「BYSN」、企業/障害当事者向けカスタマイズ研修、在宅雇用支援、障害者採用支援などサービスメニューを拡充しています。一つでも多くの選択肢をつくり、多様な人々の可能性を拡張することで、誰もが自分らしく生きる社会を目指しています。





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