データ提供 PR TIMES
本記事の内容に関するお問い合わせ、または掲載についてのお問い合わせは株式会社 PR TIMES (release_fujitv@prtimes.co.jp)までご連絡ください。また、製品・サービスなどに関するお問い合わせに関しましては、それぞれの発表企業・団体にご連絡ください。
プレスリリース配信元:株式会社Kids Public
~東京都府中市での実証で事例検索DBが相談対応の質・効率改善、市民満足度も向上~
産婦人科・小児科・助産師へのオンライン相談サービスを提供する株式会社Kids Public(本社:東京都千代田区、代表取締役:橋本直也、以下 Kids Public)が開発・提供する事例検索データベース「みんなの相談検索」が、こども家庭庁が推進する「こども政策DXモデル事業」(令和5年度補正予算事業)の一環として東京都府中市(市長:高野律雄)で実施された実証事業において、保健師の相談対応業務の質向上と負担軽減に貢献しました。
本実証事業は、増加する子育て相談への対応や専門知識習得が課題となっていた府中市の保健師業務改善を目的としており、国のDX推進のもと、解決策として「みんなの相談検索」が導入されました。
■背景:府中市様における子育て支援の現状と課題、および国によるDX推進
近年の多くの自治体と同様に、府中市様においても子育てに関する不安や悩み相談の内容の多様化・複雑化の傾向があります。特に保健師の方々にとっては、医療的判断を伴う相談対応、最新知識の習得、経験の浅い職員へのOJTなどが負担となっていました。こうした中、こども家庭庁としてもこども政策分野におけるDX推進を掲げており、効率的かつ質の高い相談対応体制の構築は喫緊の課題でした。■【取り組み】こども家庭庁のこども政策DXモデル事業を行う府中市様に、当社の事例検索DBを提供
これらの課題に対し、Kids Publicは全国で提供する「産婦人科オンライン」「小児科オンライン」における過去数万件の実際の相談・回答事例(産婦人科医・小児科医・助産師が回答)を検索・閲覧できるデータベース「みんなの相談検索」を、こども家庭庁の「こども政策DXモデル事業」の採択を受けた府中市様にご提供しました。これにより、保健師の方々は、産婦人科医、小児科医、助産師の見解に基づいた信頼性の高い情報に、必要な時にすぐにアクセスできるようになりました。また、府中市民の皆さまは、やみくもにインターネット検索せずとも、専門家の知見を検索できるようになりました。■【成果1:保健師】専門性向上と負担軽減を両立、府中市保健師の75%がスキルアップを実感
府中市が実証期間中(令和6年10月~令和7年1月)に実施したアンケート調査(回答者11名の保健師)の結果、「みんなの相談検索」は以下の効果を示しました。スキルアップ:
- 75%の保健師が、「これまで対応していないケースや、自身と異なる対応を知り、見識が深まった」と回答しました。
- 医療的専門知識が必要な相談への対応力向上に寄与しました。
業務負担の軽減:
- ツールを利用した保健師の62.5%が相談対応業務への有効性を実感しました。
- 具体的には、「相談への対応方針を検討する際の負担が軽減された」(25.0%)や「回答に迷うケースに対する不安が和らいだ」(25.0%)など、心理的・時間的負荷の軽減に貢献しました。
自信を持った相談対応:
- 25%の保健師が、「事前に相談事例を予習することで、自信を持って相談対応に臨むことができた」と回答しました。
- 経験年数に関わらず、保健師業務をサポートする効果が示されました。
相談対応の質向上:
- ツールの導入前後を比較したところ、利用した保健師群(8名)は非利用群(3名)と比べて、相談対応や振り返りに関する5項目中4項目でポジティブな傾向が見られました。
- 客観的データからも、相談対応の質向上と自身の対応を振り返る機会の深化が示唆されました。

効率的な情報収集:
- 同僚への相談依存度が低下(導入前100%→導入後81.8%)し、必要な情報を効率的に入手できる環境整備に貢献しました。
新人育成・業務標準化への期待:
- 今後のツール定着により、「住民からの相談対応がスムーズになる」(54.5%)、「新人保健師の育成が効率化する」「業務負担が軽減する」(各45.5%)といった効果への期待が寄せられました。
■【成果2:市民】利用者全員が「今後も使いたい」、不安解消と時間創出にも貢献
本ツールの導入は、府中市民の方々(回答者90名, うち本ツール利用者は45名)にも高く評価されました。高い再利用意向・利用満足度:
- 本ツールの利用者(45名)のうち、75.6%が「悩み・不安の状況に変化があった」と回答しました。また全員が「今後も継続して利用したい」という意向を示しました。
検索時間の削減:
- 妊娠・子育てに関するインターネット検索時間が、平均して1週間あたり平均約47分削減されました(1週間あたり平均約109分から平均約62分へ)。
不要不急の相談・受診抑制効果:
- ツールによって利用者の自己解決能力を促進し、窓口での相談や医療機関受診のアクセス抑制効果も期待できることが示唆されました。

■【今後の展望】全国の自治体の子育て支援DXを推進
今回の府中市様におけるこども家庭庁「こども政策DXモデル事業」の成功事例を踏まえ、Kids Publicは「みんなの相談検索」が全国の自治体において、保健師業務の負担軽減、専門性向上、住民への子育て支援の質向上に寄与すると確信しております。今後は、本サービスの全国展開を加速するとともに、さらなる機能改善を進め、自治体の子育て支援DXを強力にサポートしてまいります。府中市様におかれましては、今回の成果に基づき、市民への一層の周知と保健師の利用定着を図り、ツール活用によって生まれた時間を、より支援を必要とする家庭への対応に充てることを目指されています。
■東京都府中市について
東京都のほぼ中央に位置し、武蔵野の緑豊かな自然と、大國魂神社をはじめとする歴史・文化が息づくまち。子育て支援にも力を入れており、「こどもまんなか社会」の実現を目指しています。(面積:29.43平方キロメートル、総人口:260,758人(令和7年4月1日現在))
■株式会社Kids Publicについて
「子育てにおいて誰も孤立しない社会の実現」を理念に、2015年設立。インターネットを通じて子どもの健康や子育てに寄り添う各種サービスを提供。主力サービス「産婦人科オンライン・小児科オンライン」は全国185の市区町村(2025年5月現在)で導入され、累計相談件数は20万件を超える。URL:https://kids-public.co.jp/
■本件に関するお問い合わせ先
株式会社Kids Public 広報室(担当:春山)所在地:東京都千代田区神田美土代町11-8 SK美土代町ビル5階
TEL:03-6774-7937
E-Mail:marketing@kids-public.co.jp
設立日:2015年12月28日
代表者:代表取締役 橋本 直也(小児科医)
事業内容:「子育てにおいて誰も孤立しない社会の実現」を理念とし、インターネットを通じて子どもの健康や子育てに寄り添う。
提供サービス:
・遠隔健康医療相談サービス
- 小児科オンライン https://syounika.jp/
- 産婦人科オンライン https://obstetrics.jp/
・医療メディア
- 小児科オンラインジャーナル https://journal.syounika.jp/
- 産婦人科オンラインジャーナル https://journal.obstetrics.jp/
・問題解決bot
- くすりぼ:妊娠中~授乳中における薬の情報検索チャットボット
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ