ゴーヤーやスイカなど農作物に被害を及ぼすセグロウリミバエのまん延防止に向けて沖縄県内では4月から緊急防除が実施され、対象となる農作物の本島外への出荷が制限されています。
こうしたなかセグロウリミバエの根絶を目指して不妊虫を放つ「放飼」が19日本格的に始まりました。
セグロウリミバエはウリ科の植物をはじめ、多くの農作物に産卵し果肉を食い荒らす外来種の害虫です。
県内では2024年3月に名護市で初めてセグロウリミバエが確認されて以降、緊急防除が始まった4月には14市町村にまで広がりました。
その後も本島南部の南城市など5つの市と村で確認され、これまでに19市町村に及んでいます。
農作物の被害が懸念されるセグロウリミバエの根絶に向けて19日不妊虫の本格的な放飼を開始し、名護市の屋我地島に不妊化した蛹、およそ2万匹が入ったカゴを設置しました。
県病害虫防除技術センター 伊禮信所長:
家庭菜園の栽培自粛であったり、生産農家が頑張っていらっしゃる適切な管理。みなさんと力を合わせてしっかりやっていきたいというふうに思っています
県は20日以降も不妊虫の放飼を続けるほか10月にはヘリコプターを使って広い範囲に放つ予定で、セグロウリミバエの一日も早い根絶を目指します。