イスラエルとイランの“交戦”は今後さらに激しさを増すのか…。
両国にとどまる、のべ1200人以上の日本人も“退避の決断”を迫られている。

着弾したイスラエルの街は…

まずはイスラエルの“現在”。
最大都市テルアビブでは、空襲警報が鳴り…。

この記事の画像(14枚)

記者リポート:
弾道ミサイルが近くに被弾しても、爆風でやられないように、硬い扉が閉められました。このように皆さん寄り添って、地下シェルターに避難してきています。

北部の街・タムラでは14日夜、弾道ミサイルの着弾を受けた。FNNの取材班が向かったこの街には、激しい爆撃の爪痕が残されていた。

記者リポート:
あそこ分かりますでしょうか、大きくへこんでいると思います、あそこ弾道ミサイルが直撃した場所と思われます。

“直撃”を逃れた家も…。

記者リポート:
こちらにですね、壊れた家屋の瓦礫が散乱しています。たぶんここ、リビングだと思うんですけど、窓ガラスも無くなっています。もうちょっと住めるような状況ではないような…。

この家の住民は、シェルターに身を隠し、無事だったと言うが…。

被害にあった住人:
隣の人が犠牲になってしまいました。とても辛いです。

 タムラの街では女性4人が死亡し、現時点で、イスラエル全体での死者数は少なくとも24人にのぼっている。

こうした中、在イスラエルの日本大使館は19日、退避を希望する日本人のため、隣国ヨルダンに向かうバスを用意した。

バスに乗る人:
妻が残るので、心配しているのもちょっとあるんですよ。
(Q.怖い思いを?)
ちょっとあります。

国内外のメディアを通じて、“被害”が詳細に伝えられるイスラエル側…。

トランプ大統領「来週は非常に重要な週に」

一方で、イランの現在の状況はあまり伝わってこない。

その死者数は、AP通信が人権団体の話として報じたところによると639人。
死者数では、イスラエルの25倍以上という。

イスラエル軍は18日、60機以上の戦闘機でイランの首都テヘランにある核関連施設やミサイル製造施設など20カ所以上を空爆したと発表している。

イスラエル側の“攻勢”が伝えられる中、さらなる大きな圧力となり得るのがアメリカ・トランプ大統領の存在。

複数のアメリカメディアが、トランプ大統領がイランの核施設に対する攻撃を検討していると報道した。

トランプ氏は“最終決定はしていない”とする一方、イランに無条件降伏を迫る発言を繰り返した。

トランプ大統領:
来週は非常に重要な週になる、猶予は一週間未満かも、それよりもっと短いかもしれない。

“最終通告”に対するイランの出方が注目される。
(「イット!」 6月19日放送)