色鮮やかな惣菜パンに、デニッシュやベーグル。美味しそうな商品が並んでいる。

ここは墨田区押上にある人気のパン屋さん。 実はパン以外にも、人気の秘密があるのです。

対馬せいさん(88):
もう一つどれでしょう?
お客さん:
あとごぼう(パン)ですね。
対馬せいさん(88):
あ、ごぼう(パン)ね、すみません。
お客さん:
おすすめは?

平田光繪さん(87):
『好き好き』ですよねー。
その受け答えに思わずほっこり。

接客をするのは街に元気を与えるお店の看板娘「三婆(SAMBA)」さんです。 平均年齢はなんと86歳!
お客さん:
地域に元気に働いて下さっているところがあるとこっちが元気をもらえる。
自分たちもまだまだ頑張れるという感じになる。

平田光繪さん(87):
やっぱりね、三婆さん目当てでみえているから3人揃ってないとね。看板ばあちゃんです!
と、嬉しそうに話すのは“三婆さん”の一人 平田光繪(ひらた・みつえ)さん、87歳。

88歳の対馬(つしま)さいさんと 83歳の対馬治子(つしま・はるこ)さんと3人で調理パンの仕上げや、接客、2階にあるカフェの切り盛りまでしているのです。

対馬さいさん(88):
やっているからこそ元気でいられる。

対馬治子さん(84):
逆に元気いただいています、若いから笑。
実は3人は親戚同士。 パンを焼いている店長が光繪さんの娘で、光繪さんは“少しでも娘の力になりたい”と週3日の営業日すべてお店に立ち続けています。

光繪さん(87):
家にいても大したことしないじゃないですか。こうして(みんなに)手伝ってもらってるんだから楽しくやらないとね」。
対馬治子さん(83):
これからもよろしくおねがいします…締めちゃったね。
地域を元気にする看板娘“三婆さん”は今日も笑顔で店に立ち続けています。
(「イット!」4月9日放送より)