法律の改正により6月から義務化された職場での熱中症対策。特に注意が必要な屋外の労働環境を確認するため、岡山労働局が6月19日、建設工事の現場をパトロールしました。

パトロールが行われたのは、現在建設中の岡山市の新庁舎です。岡山労働局の森實久美子局長など約20人が熱中症対策を中心に点検しました。

「熱中症の重症化を防ぐこと」がポイントとなった今回の法改正。現場では熱中症の恐れがある人への適切な対応について、順序立てて説明したボードや、暑さ指数が一目でわかる案内板が設置されています。

(高田亜矢子記者)
「熱中症対策のひとつがこの冷えルーム。中は冷房が効いていて涼しい。ほてった体を休ませることができる」

室温が20度以下になるよう設定されたこの部屋には冷たい飲み物も用意されていて、作業員はいつでも利用できるということです。

(岡山労働局 森實久美子局長)
「事業者が一義的には対策を講じるのが大事だが、作業員も熱中症の危険性を十分確認してもらい。何かあったら無理せずすぐに申し出てほしい」

全国の職場での熱中症による死者は、年間に30人台で推移していて、そのうち7割が屋外での作業中だったということです。

岡山放送
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