北朝鮮メディアは、金正恩(キム・ジョンウン)総書記が17日、平壌を訪れているロシアのショイグ安全保障書記と会談し、ウクライナ侵攻をめぐる協力案などについて議論したと伝えました。
18日付の労働新聞は金総書記とショイグ安全保障書記が笑顔で会話する写真などを掲載し、17日に平壌で両者による会談が行われたと伝えました。
会談では、ここ数週間で金総書記とプーチン大統領が親書を通じて合意した重要問題を履行するための、当面の協力事項が議論されたとしています。
さらにウクライナ侵攻をめぐる今後の協力案や、ロシア西部のクルスク州に派遣された北朝鮮兵士たちの功績を後世に伝える構想についても議論したということです。
ショイグ氏は17日会談後に記者会見を行い、クルスク州の復興のため北朝鮮から工兵と作業員合わせて6000人を派遣することで合意したことや、戦死した北朝鮮兵の慰霊碑建立について協議したことを明らかにしています。
露朝間の軍事協力などを定めた条約の締結から1年となるなか、今回の会談を契機にした北朝鮮からの新たな支援に加え、ロシアからの見返りについても関心が集まります。