フランスで、第79回カンヌ国際映画祭が始まりました。
あわせて開かれている映画の見本市では、日本が初めて特別枠「カントリー・オブ・オナー」に選ばれ、大きな注目を集めています。
陶山祥平記者:
第79回カンヌ国際映画祭が開幕し、メイン会場の前には、多くのメディア関係者や映画関係者、観光客が集まり、熱気を帯びています。
今回、最高賞パルムドールを競うコンペティション部門には、是枝裕和監督の「箱の中の羊」や濱口竜介監督の「急に具合が悪くなる」深田晃司監督の「ナギダイアリー」がノミネートされていて、日本作品の受賞に注目が集まっています。
また、現地では映画祭とともに、映画見本市も開かれています。
陶山祥平記者:
世界最大級の映画見本市が開かれています。日本は今回その中で、「カントリー・オブ・オーナー」という特別な位置にいて、日本の映画作品に多くの注目が集まっているんです。
「カントリー・オブ・オナー」とは、カンヌ国際映画祭に併設される見本市「マルシェ・デュ・フィルム」で、毎年特定の1カ国を重点的に取り上げる取り組みで、日本は今回、初めて選ばれ、日本映画やコンテンツに関する情報発信を集中的に行うことができます。
会場には、世界各国の映画バイヤーが集まり、日本映画のブースでも仕入れ担当者との商談が行われていました。
バイヤーは、「日本の映画がますます重要な存在感を持ちつつあります。最近は、アニメーションや実写映画でもその傾向は明らかです。フランス、そしてヨーロッパの観客は、日本映画を非常に高い関心を持っています」と話します。
また、他の映画関係者からも評価の声が上がっています。
アルゼンチン映画プロデューサー:
ラテンアメリカやヨーロッパに届く日本映画は、名高く質の高い作品が多いです。
日本映画の海外展開を支援するJETROも、現状をこう分析します。
JETROデジタルマーケティング部コンテンツ課・中澤義晴課長:
(日本映画は)見られる層が広がっていて、日本のコンテンツ自体に関心が高い人が増えていて、裾野が広がっていると感じている。
さらに、日本には漫画や小説といった豊富な原作があり、それが多様性とオリジナリティーを生みだしていると指摘し、日本映画の強みを強調しました。
第79回カンヌ国際映画祭は、5月23日まで開かれます。