全国的に気温が上がっていて、16日、17日は全国的に35度以上の猛暑日になる地点が現れている。
では、もし熱中症になったらどうすればいいのだろうか。
まず大前提として、「危なそう」と思ったらためらわず救急車を呼ぶのでいいということだ。
関西テレビ 加藤さゆり報道デスク：『#7119』という救急車を呼ぶべきかどうか電話で相談できるダイヤルがあります。症状にもよりますが、とにかく迷ったら電話をして聞いてみてください。そうすると、医療従事者の方が症状を聞いて『救急車を呼んだ方がいいですよ』などと判断してくれます。
■吐いたものが詰まらないよう顔を横向きに
いとう王子神谷内科外科クリニックの伊藤先生監修のもと、搬送されるまでの間の応急処置を実演する。
関西テレビ 橋本和花子アナウンサー：
まず倒れてしまった人を日陰や涼しいところに移動させげます。
その後、顔を横向きにしてあげてください。熱中症で倒れた方は嘔吐することが多いため、吐いたものが喉に詰まらないように、顔を横向きにしてあげるということです。
もし会話ができるような状態であれば、お水を飲ませてあげてください。会話ができない状態、意識レベルが低いと、逆に水分を飲ませてしまうと、肺や器官に水が入ってしまう恐れがあるので、無理やり飲ませるのは危険です。
■水を顔や服の上から体にかけて体全体を冷やす
関西テレビ 橋本和花子アナウンサー：
飲み物はもちろん水やお茶でも大丈夫ですが、ベストな1本目はスポーツ飲料や経口補水液がいいそうです。ただ経口補水液は非常に効率よく塩分などを吸収してしまうので、何本も飲み過ぎると体の負担になってしまいます。そのため2本目以降はスポーツ飲料や、水、お茶がベストです。
次に体を冷やしていきます。服を脱がせたり、緩ませたりすることができればベストですが、女性だと抵抗もあると思うので、水を顔や服の上から体にかけて、体全体を冷やしていきます。
水は一気にかけるのではなく、 少しずつかけるのが大切です。水分が蒸発する時に周りの熱を吸収して温度が下がっていく、「気化熱」を活かすために少しずつかけたうえで、うちわなど扇げるものでバッサバッサと扇ぎます。これを繰り返しをして、全体を冷やしてあげます。
関西テレビ 橋本和花子アナウンサー：
もし凍ったものがあれば、太い血管が通っている首の部分にあててあげる、もしくは股関節や脇などに挟んで冷やしてあげてください。
これからの季節、ますます注意が必要になる熱中症。
応急処置を頭に入れて備えていただきたい。
（関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ！」2025年6月16日放送）
