6月14日、北海道内で初めてのマラソン大会が釧路市で行われ、約500人のランナーが駆け抜けた。
キーワードは「早朝」「所持品は最低限」だ。
14日午前3時過ぎの「たんちょう釧路空港」。
通常人が出入りしない時間帯に続々と人がやって来る。
スポーティーな装いの彼らは、この日参加するランナー。

だが、立ち入る場所が空港だけあって―
「金属ないですね?どうぞ。ピッ、ピッ…」(金属探知機の音)
金属探知機で所持品を検査。危険物の持ち込みはできない。

北海道エアポートなどが「釧路空港に親しんでもらいたい」と初めて企画した「釧路空港マラソン」。
北海道内の空港を使った10キロ以上のマラソン大会は初。
どんな光景が広がっているのか、記者も特別に参戦。
「3・2・1・ブー!」

「午前4時30分です、釧路空港マラソン、いまスタートしました」(沼田海征記者)
午前4時30分、気温11℃の中、ターミナルビル近くからスタート。
国内では、これまで島根や熊本県でも行われているが、釧路は涼しいことに加え、日の出がこの日は午前3時43分と早く、午前6時には完全撤収できる条件がそろい実現。

自衛隊車両やヘリコプターなども配置されたコースを通ったランナーの目の前に広がったのは―
「ここから先は滑走路です」(スタッフ)

最大の目玉は「滑走路」を走ることができること。釧路市らしい霧が立ち込めるなか、直線2.5キロを走り抜けた。

普段決して立ち入ることができない場所とあって、滑走路や誘導灯付近で記念撮影することもでき、楽しみながら参加するランナーの姿が。

ゴールが近づいたころ、鳥のさえずりとともに雲の隙間から朝日もランナーを祝福。
10キロを完走したランナーは―
「(Q:被っているものは?)タンチョウです、釧路空港なので。走っている途中に霧が晴れて爽快でした」(茨城県から訪れたランナー)
「いつも飛行機ですぐ降りちゃうところですけど、時間をかけてたっぷり走ることができて走りやすくて楽しかったです」(札幌市から訪れたランナー)

またゲストランナーとしてマラソンインフルエンサーの志村美希さんも登場!
「ファイト!」(マラソンインフルエンサー 志村美希さん)
参加者をごぼう抜きしゴールした志村さんも、滑走路は初の体験だった。
「道路がフラットなのですごく走りやすかったです。カーブはこう曲がったので飛びました」(志村さん)

ゴール後、参加した約500人は釧路を代表するグルメも堪能。
実行委員会は、「来年も開催したい」と意気込んでいる。
